脚本添削『干物箱』(★4.50)

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初稿(★3.00)

『干物箱』雨森れに(主人公が犯罪者)230113

テーマ触媒1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」

フィードバック

・落語を絡めた設定が面白かったです。
ただ、干物箱を知ってる人と知らない人とで評価が変わると思いました。
私は知らなかったので、与太郎の良さが分からず、最初読んだときには『?』となりました。
なので、川尻さんが言うように、干物箱のあらすじ説明はあった方が良いと私も感じました。
・柱7の部分は、落語を今日やるといった前フリだけな気がしたので、削っても分かる気がしました。(何か別の意味があれば、気付かず申し訳ないです)
・柱10の高橋「金本さんはどうやっていたんですかね」
このセリフの意味が分からなかったのですが、高橋はどうやって下をまとめてたかみたいな、仕事してたかといったことが聞きたかったのでしょうか?
ちょっと違和感があり、気になってしまいました。

面白かった点 劇中劇(落語)の使用、キャラのセットアップを葛藤で描写、任侠もの
つまらなかった点 オチの盛り上がりが物足りない
わからなかった点 柱3 面会室 冒頭、高橋が金本を責めるところ、ミスリードさせる仕掛けの部分だが、罪を犯した高橋のセリフとしては違和感がある

高橋が仕事の重責にねをあげて告白してしまう所や金本が自分と与太を重ねて自己陶酔してしまっているのが任侠ものとしてオチが弱くなってしまったのではというのが第一印象、しかし、読み返してむしろそういうコメディだとも思えたので、これをコミカルを強くしていくとありなのかもしれないと思った。
干物箱のあらすじ説明はどうしても必要になると思うので、冒頭独立したシーンで説明するか、面会で金本自身が、いずれかシーンを削っても入れた方がと思った。

イルカ:
全体的に雑で読みづらい(ルール違反も多い)
シチュエーションは良い

修正稿(★4.50)

『干物箱』雨森れに(主人公が犯罪者)_v2

フィードバック

「干物箱」v2 採点です
「面白かった点」劇中劇、任侠もの
「つまらなかった点」オチの盛り上がり
「わからなかった点」柱6組長「根性あるなぁ」何故すぐ理解したのかわからなかった
「主人公のwant」柱3金本「ぜーんぶ償うよ」重責の解消、身代わり
「プラス1」落語シーンが拡大。前回、私が取り違えた、与太郎は金本でなく、高橋であることがはっきり強調されたが、やはり高橋の憔悴によってオチが弱まっていると感じた。自己犠牲が霞んでしまい、金本の自己満足にやや感じる。干物箱の親の思い、金本の高橋への思いにも掛けて、高橋の告白を押し出すのは金本の父親の危篤等はどうか。

柱8の落語シーンが長くなったことで干物箱に興味を持てるようになり、その後の会話で与太郎の良さが感じられました。
ただ、柱7はどういった意図で入れたのかな?と少し気になりました。
あと、最後の部分で川尻さんと同じですが、金本の自己満のようになっているのが気になりました。金本が高橋の代わりをしなければいけない理由がもっと分かると良いと感じました。

イルカ:
ルール違反がパッと見だけで3つ。汚い原稿は冒頭で読む気が失せる。内容以前の問題。
ドラマどころは良くなっている

採点

初稿
雨森 米俵 川尻 イルカ 平均
好き 2 3 3 2 2.50
脚本 1 2 2 1 1.50

修正
雨森 米俵 川尻 イルカ 平均
好き 3 3 3 3 3.00
脚本 1 2 2 1 1.50

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