※この作品はライターズルームのメンバーによるもので、作者の了承を得た上で掲載しています。無断転載は禁止。本ページへのリンクは可能です。
初稿(★4.1)
テーマ触媒1:「犯罪者」「コメディ」「ホラー」「ラブストーリー」
雨森れに
●自己採点
「好き」2「脚本」1
●自由感想
カスミソウを使ったのは、カスミ→記憶が霞むをイメージしました。
トップシーンの花弁が散っているのは記憶が散るイメージで。
最近かすみ草人気ですよね。すぐ人気に便乗したくなります。
フィードバック
川尻佳司
●採点
「好き」3点「脚本」2点
●良かったところ・好きなところ
親子の三角関係で、亡くなった妻と夫の切なく優しい話が良い
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
特に無し
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
ビートを強調する
クライマックスを中心にビートを構成
展開部で素直に愛を伝えられない葛藤バトルを強調して、
手紙の結部を盛り上げる
●ツイストアイデア
特に無し
●ミス?
特に無し
●主人公のwant
1ページ 光男「行きたくねぇなぁ。ー」
catalystも同じ
●自由感想
特に無し
米俵
●採点
「好き」2「脚本」2
●良かったところ・好きなところ
不器用な愛が伝わってきた。
カスミソウとの絡ませ方が好きでした。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
特にないのですが、光男が急に怒ったところはそんなに?となりました。(柱9のところ)
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
光男が自分から手紙を書いて欲しいと思いました。息子に言われたからではなく…
月三
●採点
「好き」2「脚本」2
●良かったところ・好きなところ
老年の光男の感情表現の仕方が不器用でリアリティがある。和樹が父を思ってしている何気ない行動。(車を冷やしておくとか)
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
特になし
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
光男からもう一歩何か動いて欲しかった気がします。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
特になし
●ミス?
シーン3の真ん中あたりで、一箇所名前が「和男」になっている。
●自由感想
カスミソウと老年男性の組み合わせが淡くて素敵だなと思いました。
石川
●採点
「好き」3「脚本」2
●よかったところ
ログラインがおもしろかったです。
シーン3の光男「あるからやった」が死後10年の関係性を自然に表していて良いと思いました。
●わからなかったところ・不自然なところ
以下、違和感があったところです。
①和樹の話し方が30代くらいに思えるところ。和樹が光男に話しかけすぎ、唯一生きている父親を気にかけるのはわかるが息子は父親に対して気恥ずかしさがあるはず。
そもそも妻に素直になれなかった不器用な父なら息子にも素直になれなかったはずなので、息子との会話もぎこちないと考えられる。
②和樹は有給を取ったとあるが、和樹の持ち家は光男の家とどのくらいの距離で、どのくらいの頻度で帰省しているのかがわからなかった。頻繁に帰省しているなら有給は取る必要がないと思った。
●脚本がプラス1点されるには
ラブストーリーというより認知症の話だと感じました。認知症で悩んでいる感じがせず(薬を飲んでいるのか?)、認知症の不安も感じられなかったです。
ドラマ性を高めるには、ベタですが手紙を書くことで妻への本当の思いに気付くとした方がドラマティックだと思いました。妻へ愛していると言えなかった後悔を最初から抱えているとするなら、
認知症で妻への愛を忘れていってしまう恐怖を描いた方がドラマティックになったと思います。
●ツイストアイデア
なし
●ビート
want:シーン7、光男「わからなくなっていくってのは怖いもんだな」
カタリスト:シーン7、和樹、封筒をあける。紙を引き出すと診断書の文字が見える。
脚本太郎
●採点
「好き」3「脚本」2
●良かったところ・好きなところ
台詞が自然で、親子のキャラクター性がよく伝わってきたところが良いと思いました。
●よく分からなかったところ・不自然だと思ったところ
特になし
●脚本がプラス1点されるには何が必要か?
光男がもう少し自発的に行動したり決断したりした方が良いかと思います。
●ツイストアイデア(自分ならこうするなど思い付きでOK)
特になし
●ミス?
柱3で、和樹の名前が『和男』になっているところがありました。
●自由感想
『手紙』という題材が良いと思いました。
イルカ
・人物表「有賀あずさ(享年72)光男の妻。」で良い。享年なしで説明の部分で「他界」を残してもよい。年齢にはキャスティングの目安の意味合いもある。
・初登場時フルネーム。写真のあずさも、年齢も入れて。
・ト書きは「一行で、一人の、一動作」の意識で。言わなくてもわかる説明はカットして読みやすく。映像的にわかるかどうかも大事。
・「かすみ草」は色や花の雰囲気を、ト書きであえて添えてやるとイメージがわきやすくて効果的。
・シーン9「光男声」ここはM。脚本作法15:モノローグの扱い.
修正稿(★4.6)
『カスミソウ』雨森れに(ラブストーリー)d2_230819
修正期間:2023.8.7→2023.8.20(13日)
雨森れに
●採点
「好き」3「脚本」1
●自由感想
ラストまでの流れが思いつかずこねくり回した結果、初稿よりひどくなった気がしています……
修正稿へのフィードバック
川尻佳司
●採点
「好き」3点「脚本」2点
●良くなった点
光男自身で便箋等買ったことで、より変化がついた点
●自由感想
ラストの光男が手紙に取り組む様子はバックストーリーを感じさせ面白かったです
米俵
好き:3 脚本:2
●良くなった点
光男が自ら動くようになったところ。
ねらいの『伝えたくても伝えられない』という気持ちの部分が強く伝わってきた。
●自由感想
切なくて綺麗な絵が浮かんできました。光男がどんな便箋を選んだのかなと気になりました。
月三
●採点
「好き」2「脚本」2
●良くなった点
光男の動きとあずさの手紙。亡くなったあずさが、残していく光男を思い手紙を書いたのかなと思うと切ない気持ちになりました。
石川
●採点
「好き」3「脚本」2
●良くなった点
光男が自分から手紙を書く、それもメモ紙ではなく妻の使っていた便せんと封筒を買って。というところから光男があずさを大切に思っていたことがわかり、また初稿より情緒も追加されていると思います。
脚本太郎
●採点
「好き」3点「脚本」3点
●良くなった点
コンビニのレジで思い直して便箋を買うシーンが、光男の葛藤や心情の変化を伺わせて良かったです。
●自由感想
光男が自分の意思で行動を起こしている点で、個人的には修正版の方が好きです。
イルカ
採点「好き」2 「脚本」1
・セリフがまだ説明的だが、ナチュラルなかんじがでてきている。やや固いので、実際に演じるつもりで声に出してみると、もう少し刈り込めると思う。
・ト書きもやや多いが、この作品では、ストーリー自体のゆっくりしたテンポと雰囲気にマッチしているので許容範囲か。キーアイテムをしっかり絞ってインパクトに残るようにする。シーンやストーリーに絡めないとただのト書きに過ぎない。
・トップのカスミソウのメモと、ラストのメモの関係性、時間軸がいまいちわからない。
・全体的に描写としてはとても良い。練習脚本としては合格といえるが、一本のショートストーリーとして評価するなら構成の工夫も欲しい。一例に過ぎないが「シーン8」のカウンセラーとの会話を冒頭にもってきてセットアップとして、和樹と墓参りをアクト2と考え、その結果として、手紙を書いてみようと思ったという流れをつくれれば三幕になり短編らしくなる。その場合、ログラインの書き方が変わるということを意識してください。ログラインがしっかり書ければ構成も作れるし、ログラインがブレていると構成もブレます。
・なお、シーン8をどこに置くかはともかく、話し相手がカウンセラーでいいのか?という問題もある。ドラマでも安易に医師などが使われるが、専門職を出すということは説明のためだけに登場させている可能性が高い。長い付き合いの医師などであれば、それらしい会話があってキャラクターとしての魅力が出せるが、ただの説明のためだけの医師であれば、医師に言われた内容を、和樹との会話で展開できた可能性もある。これはすなわち、医師とのバックストーリーを考えるということでもある。いつ、どれくらい前から医者に通うようになったのか? 病院の規模によってもかわるだろうし、こういうところも丁寧に描写していけるようになると、ひとつひとつのシーンが魅力的になってきます。
採点
初稿 | 修正稿 | |||
好き | 脚本 | 好き | 脚本 | |
雨森 | 2 | 1 | 3 | 1 |
川尻 | 3 | 2 | 3 | 2 |
米俵 | 2 | 2 | 3 | 2 |
月三 | 2 | 2 | 2 | 2 |
石川 | 3 | 2 | 3 | 2 |
太郎 | 3 | 2 | 3 | 3 |
イルカ | 2 | 1 | 2 | 1 |
平均 | 2.4 | 1.7 | 2.7 | 1.9 |
※作者の励みになりますので、コメント欄に感想を頂けましたら嬉しく思います。