おい、イルカ、前回までで「ピッチ」や「ログライン」についてはなんとなくわかったブー。でも、それが何の役に立つんだ? オレは小説や脚本が書きたいんだブー。
それでは、今回はログラインを創作に活かす方法についてお話していきましょう。物語を考えるとき、ブタさんはどこから考えますか?
オレは宇宙一かっこいいブタが活躍する話が書きたいんだブー。
それは「キャラクター」から考えるパターンですね。その場合、主人公のブタさんの設定などは決まっているんじゃないですか?
そうだブー。オレみたいにかっこよくて、オレみたいにモテモテで、強いブタだブー。主人公は決まってても、何から書いていいかわからないブー。
主人公のブタさんについて紹介するのはは三幕構成でいう「アクト1」にあたりますね。アクト1では「セットアップ」といって物語の準備をするため主人公や物語のジャンルを紹介する必要があります。ビートでいえば「ジャンルのセットアップ」や「主人公のセットアップ」などです。
「ログライン」も三幕構成になってるんだったよな?
はい。ログラインでは「誰が、何して、どうなる」という一行を作ります。「キャラクター」から考える人は「誰が」というアクト1はしっかり作れているので、アクト2とアクト3の「何して、どうなる「旅」について考えていけばいいのです。たしか「かっこいいブタさんは宇宙人の侵略からみんなを守る」んでしたよね?
そうだブー! 宇宙人との決戦がクライマックスだブー!
そうすると、その決戦に向けて仲間を集めたり、作戦を練ったりしていくのがアクト2になりそうですね。
なるほど「ログライン」を考えるだけでストーリー全体が見えてきたブー!
ブタさん、今日は眠りませんでしたね。次回は「キャラクター」以外のところから物語をつくるパターンも考えていきましょう。質問があったら来て下さい。下記コメント欄かお問い合わせへもどうぞ。
次回→三幕構成Q&A⑧「ログラインを創作に活かすには?(2)」
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