応募が間に合わなかった人へ(文章#35)

コンクール応募に間に合わなかった人へ向けたコメントです。

おつかれさまです。2~3週前ぐらいから、数字的にきびしい状況とは思っていたので、応募できなかったこと自体は想定の範囲内という印象です。まずは、いったん、おつかれさまでした。

性格差はありますが、〆切前は「ハイになる」か「ネガティブになる」のどちらかではないかなと思います。「ハイになる」場合、「終わりそう」「これ、めっちゃ面白い!」という感覚で、勢いが増して、それまで以上に進んだりします。一方、「ネガティブになる」場合、「間に合わね~」「完成しても、この作品ダメダメだ~」という感覚でしょうか。例外的に、中間として「めっちゃ面白い!」けど「ラストが決まらない」といったプロットに原因があるパターンもありますが、いずれにせよ、〆切前のテンションは作者の主観的な気持ちであって、作品の良し悪しを決めるものではないと思います。「ダメダメ」と思ってても、他人が読んだら素晴らしい可能性もあるし、逆もまたしかりです。

今回の応募(〆切)に間に合わなかったことと、作品を仕上げることは別の問題として考えていくべきではないかと思います。今回の応募に間に合わなくても、応募先は他でも、来年の同コンクールでもいいので、作品は仕上げていくのが良いかと思います。

編集者のM先生も、書き始めたものは、必ず最後まで書き上げてください。そうしないと途中で止めるクセになると、おっしゃっていました(正論というだけでなく、長年、編集者をやられてきた方の言葉として、その意味は重いと思います)。

「この作品はもう書きたくない。つづきを書くのも嫌だ!」というほどなら、無理に書く必要はないと思いますが、プロットを立てたり、書き始めの段階では、ご自身のなかで、何か書きたいものがあったかと思います。書いている内に埋もれてしまっていても、推敲でまた掘り出していけばいいと思います。

推敲するためにも、まずはラストまで書くことが大切かと思います。書き途中のまま、直しを考えだすと迷走する原因になりやすいし、最後まで書き上げてからの方が、見えてくるものがちがってくるはずです。構成でいえば、ラストが決まっていないものを分析することはできません。ラストがあるから全体から見て、プロットポイントになるとかが定義できます。もっと俗っぽい例でいえば「途中の状態で読まされて、ここから面白くなるんです」とか言われても、判断がつかないので、「じゃあ、最後まで書いてから読ませてくださいよ」ってかんじですね笑

ここからは、具体的な提案ですが・・・

①週に5枚でも、10枚でもいいから、最後まで書くと決める。
②別の応募先あるいは仮の〆切日を決める。
③この作品は捨てる。

①と②はどっちかが決まれば、もう片方も決まるものなので、どちらのが考えやすいかの違いだと思います。③は「寝かせる」など日和った考えでなくて、もうこの作品は二度と使わないという気持ちで「捨てる」のであればアリだと思います。M先生のおっしゃる意味も、そこだと思いますが、「書きたい」とか「いつか直そう」みたいにしたまま、中途半端なまま残すのは逃げグセにつながりますが、本当に興味がなくなったものなどは、捨ててしまうのも手だと僕は思います。だから「寝かせる」のではなく「捨てる」です。「寝かせる」のであれば、書き上げてから寝かせる方がいいと思います。

作品を書き上げるまで、その作品は終わりません。〆切を過ぎても、文句を言われないところは、素人のいいところでもあります。
コンクールの〆切に振り回されず、すてきな作品が完成されることを願っております。

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