映画『カールじいさんの空飛ぶ家』(三幕構成分析#186)

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※詳細はリンク先からご覧ください。

※結末までの内容を含むことがございますのでご注意ください。

【ビートシート】

「好き」3 「作品」4 「脚本」3

ツイストアイデア

初視聴ではない。公開当時に映画館で見て以来の2回目。見る予定ではなかったが見たので、簡易分析とツイストアイデアだけメモしておく。スリーポインツのの1:2:1の比率だけ守ると、それなりに面白くはなるけど、何となく物足りないのはビートが機能していないせいだという例。

カール爺さんの妻との思い出はフックだが、それが強すぎるせいで、アクト2以降のバディプロットのセットアップが不足しているのが旅立ってからの物足りなさの原因。

・飛びたつ動機が不明。妻との思い出はいいが、カールは滝へいって何がしたい? 「滝へいきたい」という表面的なwantはあるが、本質的に何をしたいのか機能していない。

・冒険自体ががチープ。

修正案
・家が飛びたつ前にラッセル少年とセットアップをしっかり。バディプロットとして機能させる。カールが必要な少年と、それを最初は拒否しているが実はニードである少年の存在を。

・家の飛び立ちはカールの意志ではなく、ラッセルが原因をつくって、巻き込まれる形に。巻き込まれた結果、滝を目にしていってみたいと思うwantを後で発動。

・冒険自体の魅力として、トリの魅力。たとえば、その血を飲むと若さが甦るなどの、幻想ロマンとか。それだと冒険家マンツが噓吐きと言われた設定、カールとの年齢差の違和感、老人なのにアクションになるとやたらと動く違和感を、一気に解消できる。

イルカ 2024.2.13

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