ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(三幕構成分析#57)

※この分析は「脚本講習」の参加者によるものです。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(Netflix)
※あらすじはリンク先でご覧下さい。

【ログライン】

(全話通して)自閉スペクトラム症のウ・ヨンウが弁護士になり、就職先のハンバダで同僚や上司と協力し、依頼人の弁護を通して、弁護士としても人間としても成長していく話。

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「ひよこ」黄色いひよこが並んでいる中で一匹だけが青いひよこになっています。

CC「主人公のセットアップ」:「幼少の頃の描写」
自閉症である主人公のセットアップは幼少の頃の描写が1番最初となっていますが、1話を通して随所にありました。・クジラの壁紙、クジラの置物などが沢山ある部屋・のりまきだけを食べる・資料、ティッシュを綺麗に整える・部屋に入る前の3秒ルールなど。非常に可愛く微笑ましかったです。

「ジャンルのセットアップ」

Catalyst「カタリスト」:「初めての言葉」
初めての言葉が、傷害罪でした。家にあった刑法の本を全て暗記しています。ここから弁護士になるというのが見えてくるのでカタリストと考えました。

Debate「ディベート」:「」

Death「デス」:「」

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「上司の部屋へ入る」
弁護士になり初めて上司、同僚と顔を合わせるシーンです。ウ・ヨンウの自己紹介も印象的でした。(主人公のセットアップの際にもセリフとしては出ていますがこちらの方が印象が強いです)

Battle「バトル」:「」

Pinch1「ピンチ1」:「」

MP「ミッドポイント」:「初の冒頭陳述」
冒頭陳述の前に自閉症スペクトラム症であることを判事、陪審員、傍聴席の人へ向けて話すシーンです。父親や友人も傍聴席におり、ショットとしてもMPという感じがしました。
「法を愛し、被告人を尊重する心は他の弁護士と変わりません」というセリフが良かったです。

Fall start「フォール」:「被害者の死」
被告人の夫が死んでしまうところです。自分と被害者(被告人の夫)の過去のことが原因で怒らせることになり、その後に死亡してしまうので、自分が担当弁護士になっていなければ、死ぬことはなかったのではないかと考え被告人へ謝罪もします。

Pinch2「ピンチ2」:「」

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「クジラ/ひらめき」
2話以降も毎回PP2かMPと思われるところで、クジラが登場します。主人公のひらめきを表しており、安易な気もしますが、とても分かりやすく面白い表現でした。

DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「」

BBビッグバトル:「医者への証人尋問」
外傷であれば、殺人罪になってしまうというところで非外傷の可能性があり、その発言を引き出すシーンです。

image2「ファイナルイメージ」:「」

エピローグ:

【感想】

ドラマですが、3幕構成になっているというのが分かったのでビートを取りました。(ただPP1~MPの間のビートの取り方が分かりませんでした)自閉スペクトラム症の弁護士というフックも強いと感じました。テンポも良いので、5話まで見ましたが、全体を通してのデスは4話で、5話がディベートとPP1の構成になっていると思いました。
このドラマは、見た後に前向きな気持ちになるだけでなく、自分の考え方も見つめ直すキッカケとなりました。(水族館のイルカ・クジラや捕鯨漁についてのセリフも印象的でした)
主人公のヨンウが本当に可愛いので応援したくなります。恋愛の行方も気になるので、今後、続きを見て2話以降のビートも取っていけたらと思っています。
(米俵、2022/09/02)

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『ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(三幕構成分析#57)』へのコメント

  1. 名前:緋片 イルカ 投稿日:2022/09/04(日) 00:43:33 ID:28567bf65 返信

    分析ありがとうございます。僕は未見のドラマですが、ビートの解説を読んで、違和感のない三幕構成でした。ポイントをしっかり掴んでいると思います。ひよこやクジラなどのキーアイテムもしっかりと掴んでいるところも素晴らしいと思います。感想で書かれている「3幕構成になっているというのが分かった」という感覚が、とても大事ではないかと思います。

    韓国ドラマを分析したことはないのですが、ハリウッドが中心であるビートをどこまで活用している(あるいは応用している)かに興味がでました。知らないなんてことはありませんが、韓国流のアレンジをされているかもしれません。