映画『告白 コンフェッション』(三幕構成分析#212)

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原作漫画
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※あらすじはリンク先でご覧下さい。

※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。

【ログライン】

雪山で遭難した浅井は、ジヨンから16年前に浅井の恋人を殺したという告白を受けるが、本当は自分が恋人を殺していたため、ジヨンの告白をなかったことにしようとし、ジヨンに怪しまれ殺されそうになり、ジヨンを殺す。

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「山岳部部室」
浅井、ジヨン、さゆりが写る写真。3人の関係性。

GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「遭難」
雪山で遭難中の出来事。死を覚悟している。
モノローグでは、さゆりの失踪により浅井、ジヨンが毎年同じ山を登っている説明。

want「主人公のセットアップ」:「優しい青年」
死を覚悟するジヨンに助かると励まし、山小屋ではジヨンの世話をする。

Catalyst「カタリスト」:「山小屋」
山小屋を見つける。助かる希望。

Debate「ディベート」:「携帯」
救助要請しようと携帯のありかを尋ねるが、ジヨンは外の荷物の中だと言われる。
しかし、浅井が目を離した隙に「ひとりだけ」と言って救助要請の電話をかけているのを目撃する。
ジヨンへの疑心が生まれる。

Death「デス」:「救助は明日」
不安があるまま、救助を待つことになる。

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「殺される可能性」
口封じのために殺されるかもしれないと考え、ジヨンの告白を聞かなかったことにすると告げる。

F&G「ファン&ゲーム」:「山小屋での逃走劇」
1階、階段、2階、2階からはしごで降りれる1階物置を移動し、片足が動かないジヨンから逃げる。

MP「ミッドポイント」:「浅井自身の告白を要求」
恋人の死をなかったことにできる浅井に何かあると感じ、告白を要求するジヨン。
激高していて、浅井への殺意を露わにする。

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「首を絞められる」
ジヨンに首を絞められる。ジヨンがさゆりに見え、そのまま意識を手放す。
これまでのチェイスは夢だったというオチ。仮初の死と夢トイ、ふたつの意味ですべて失う。

BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「告白」
ジヨンからお前も何かあるなら告白しろと促され、夢の中のジヨンが知っていた妊娠の件を含めて告白しようとし、ジヨンに詰められる。

Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「ジヨンを殺す」
夢の中のようなチェイスがあったような跡があり、浅井がジヨンを殺している。

Image2「ファイナルイメージ」:「告白したお前が悪い」

【作品コンセプトや魅力】

ワンシチュエーションでの逃走劇

【感想】

「好き」3「作品」3「脚本」3
短い回想が多いので、浅井とさゆりの関係性がわかりにくくなっているかもしれない。
時間が長ければ、前半に回想や高山病、凍傷について描けて話に集中できそうだと思った。
チェイス時のホラー的な驚かせはインパクトがあり、最後のシーンも印象的。
「告白」という題材の扱い方がよかった。
原作も読んでみようと思う。

(雨森れに、2021.12.12)

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