書籍『彩花へ―「生きる力」をありがとう』(読書メモ)

彩花へ―「生きる力」をありがとう (河出文庫)

「神戸少年事件」で犠牲となった山下彩花ちゃん(当時十歳)の母が綴る、生と死の感動のドラマ。絶望の底から見いだした希望と、娘が命をかけて教えてくれた「生きる力」を世に訴える。ベストセラーの文庫化。

一個人の感想:
生きるために物語が必要だし、自覚してようが、してまいが、気づかぬうちに物語を生きている。それが人生だと思っている (参考:「生きる」ことは物語を紡ぐこと(文学#44))。事故であれ事件であれ、被害者には物語が必要になる。ときに現実を歪めてでも物語化することが必要なときがあると思う。この本に書かれている物語には歪みがなく、ニュートラルで、被害者にエンタメ的なドラマを求める無責任な読者には平凡に見えるだろうが、本当に強い物語だと思う。あるいは抑えられすぎているのか。

緋片イルカ 2021/06/21

★現在、執筆中作品の参考のため「少年犯罪」「ひきこもり」「水不足問題」を題材にした作品、ドキュメントを探しています。ご存知の方、オススメのある方、よかったら教えてください。内容まで、すべてチェックしきれるかはわかりませんが、参考にさせていただきます。

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