ノンフィクション『心にナイフをしのばせて』(読書メモ)

心にナイフをしのばせて (文春文庫)

酒鬼薔薇事件の28年前、そっくりの事件が起こった。息子を無残に殺された母は地獄を生き、犯人は弁護士として社会復帰していた

「あいつをめちゃめちゃにしてやりたい」―。40年近くの年月を経ても、被害者はあの事件を引きずっていた。歳月は遺族たちを癒さない。そのことを私たちは肝に銘じておくべきだと思う。『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した著者の、司法を大きく変えた執念のルポルタージュ。

一個人の感想:
良書だと思う。読みやすいし、とても丁寧な取材という印象。ノンフィクションでは取材者(作者)の意見が多くて、ややげんなりする本があるが、全くそういうところがない。内容については、上記のとおり。内容に興味がある人であればオススメする。某小説の元ネタがこの本だなとわかって「またか」と、その作者の創作姿勢にうんざりした気分。先にこの本を読みたかった。

★現在、執筆中作品の参考のため「少年犯罪」「ひきこもり」「水不足問題」を題材にした作品、ドキュメントを探しています。ご存知の方、オススメのある方、よかったら教えてください。内容まで、すべてチェックしきれるかはわかりませんが、参考にさせていただきます。

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