SSFF2022「インターナショナルプログラム 2」(視聴メモ)

https://shortshorts.org/2022/program/program_cat/int/int-2/
(一部作品は2022/6/30までオンライン視聴できます。★はオススメ)

『母胎 MATRICE』★
ミニプロット的な良作。綺麗なショットから始まり、イメージアイテムとしてもきちんと機能している。樹の使い方も良い。主人公の演技がセリフ以上の性格をにじみ出している。父の死と、赤ん坊を拾うというストーリーは一本ずつはよくあるが、絡め方もよい。静かでゆったりなテンポが合わない人には合わないだろうが映画としては良作。

『アクション! Action』★
撮影って大変。この映画のワンショット長回し自体も大変そう。スタッフ達のキャラクターも役割+α程度だが、この尺の中では一人一人しっかりと立っていて面白い。笑える。見ておいて損はないレベル。

『橋 THE BRIDGE』
最後のオチ=設定明かしのためだけに前半すべてがある感じ。設定は魅力的だが、その先のドラマが見たいところ。設定隠しのために、主人公側が平凡になってしまっていて、会話も展開も説教くさい。ストーリーとして稚拙な印象。重い題材を扱っているが、物語ではクリシェ。

『テクノ、ママ Techno, Mama』
スマホ撮影? 画面の狭さはともかく、演技、演出が作為的でショットにもセンスがない。音楽のリズムに映像が負けている。学生映画レベル。プログラムのバランスで入っている印象。

『閉塞 Chiusi Fuori』
オススメはしないが好きな作品。サミュエル・ベケットの世界にワープ自体が不条理のようにも、笑いのようにも見える。『ゴドーを待ちながら』を映像化するなら、これぐらいのやり方が程好いかもしれないとも感じさせる。

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