パレスチナ36
https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38002CMP12
「好き」4「作品」5「脚本」4
パレスチナの歴史。映画として、こういう作品が作られるべき。こういうことに疎い日本人である僕にとっては、面白いかどうかと関係なく見るべき作品。映像は上質なので見にくいなどはない。
ブルー・トレイル
https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38005WFC23
「好き」4「作品」4「脚本」3
老人もの。現代社会(特に先進国にとって?)の重要テーマであり、老人が送られる施設というSF的な設定ながら、お祖母ちゃんのロードムービーに仕立て上げていて重苦しいところがなく爽やか。反面、青春映画のような軽さで、やや冗漫に感じる部分も多かった。
シネマ・ジャジレー
https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38011WEP03
「好き」5「作品」5「脚本」5
演出がやや散漫で間延びしているので辛い部分があった。男装して息子を探す母と、男娼小屋に連れてこられてきた少年の2本のストーリーが走る。母の方は重い空気の中、エピソードが単調で、少年の方は温かみすら感じる軽やかさ。どちらかというと後者の少年のストーリーの方が魅力的で、こちらだけで良かったのではないか?と感じさせるが、母が男娼小屋に到着してからは転調。厳しい現実が突きつけられる。それまで一言も喋らなかった少年が、母親に連れていってというシーンは秀逸。ここで終わりそうな作品もあるが、男娼の青年とのやりとりの後、もう一度、連れ出しにくるシーンを入れたのはエンタメ的でもあり、メッセージ性でもあり、素晴らしかった。昨日のドリームズに足りなかった部分。これだけの絶望を描きながら、それでも希望を求める。それは物語の使命だとも思う。
イルカ 2025.10.29
