前回はログラインを創作に便利だと話しましたが、今日はログラインから「ビートシート」にしていくコツを考えていきましょう。
「ビート」っていうのは物語の構成単位だって言っていたよな?
はい。ログラインでアクト1、2、3の三幕にわけましたが、各アクトをさらに細かくわけていくのがビートです。そのビートをリストにしたものを「ビートシート」と呼んで、ハリウッドでは企画書代わりにもなるそうです。
見本をみせろブー!
これはイルカがアレンジしたオリジナルのものですが有名なブレイク・スナイダーによるビートシートでも仕組みは同じです。
内容を埋めた見本も見せろブーブー!
ほとんどストーリーができてるブー!
「ビートシート」はまだ構成です。ここからキャラクターを魅力的にしながら作品にしていかなくてはいけません。
一人だと「ビートシート」を埋めるだけでも苦労しそうだブー。
「ビート」の1つずつの意義を理解できていれば構成はすぐに作れますが、理解するまではすこし大変かもしれませんね。次回はビートを身につける練習について話していきましょう。
大変そうだブー……。
物語を創ることはカンタンではありません。それでも三幕構成のテクニックを使うことで負担を減らせるのは確実ですよ。「ビートシート」のファイルは下からダウンロードしてご自由にどうぞ。各ビートについて詳しく知りたい方はプロットを考える1「プロットポイントとは?」へどうぞ。質問は下記コメント欄かお問い合わせへもどうぞ。
イルカ式ビートシート→IRUKAbeatseat
ビートシート記入例→IRUKAbeatseat_butastory
【補足】
ハリウッドの「ビートシート」については下記の本が参考になります。
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
内容的には10年以上前のものなので古いですが、ビート理論のはしりなので入門書としては最適です。小説に応用することは考えている方は、
SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く
から入っても良いと思います。この本についてはこちらでも紹介しています。
また作品を「ビートシート」で分析したものはがっつり分析であげていきます(最近は分析をしていないので数が少ないですが……)
緋片イルカ2019/05/22
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