脚本添削『月給30万円』(★4.89)

※このページで脚本が読めます(初稿と修正稿、PDF形式)。

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初稿(★4.44)

脚本_米俵29v1『月給30万円』(匂い)_20260824

米俵
●自己採点
「好き」2「脚本」1.3
●ログライン100
月給30万円のラベル貼りの仕事に就いたフリーターの拓海は、扱っている商品がゾンビタバコだという噂と消える同僚に不審を抱く。しかし、実は自分たちが人体実験の対象だったと知ってもなお働き続ける。
●フック/テーマ
高給の怪しい仕事/異常への慣れ
●感想
・テーマ触媒:匂い
・予定調和で薄い感じなので、納得出来るものになっていません。時間がないので提出した感じです。すみません。2稿では拓海を能動的に動かす、言葉での説明が多いので、映像で見せるようにしたいとは思っています。
・文字情報、独り言使用しています。

テーマ触媒13:「昆虫」「プロット指定」「姉妹」「匂い」

フィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.3「没入感」2.5「題材」3「視点」2.3「構成」2.3「描写」2.3
●修正依頼
・工場の異常性を増す
非日常感を高めるために、いかにも人体実験をしているかのような怪しさを足してほしいと思いました。シャワー室完備も謎めいていて、薬品の臭いが取れていない状況を考察できて面白いです。なので建物の無機質さや、匂いを漂わせるギミック(ディフューザーとか?)を見せることで人体実験の要素を高められる気がします。黒川に防護服を着せるとか、具合を悪くした作業員もゾンビっぽい言動させたりするのも手だと思います。
●感想
・世にも奇妙な物語のようで面白かったです。
・兄弟の名前に共通点が感じられました。安直に似た名前じゃなくて、漢字に意味があって好きです。
・さいのさん、しののめさんの意見と共通しますが、月給の金額が少し気になりました。ラベル張りの相場からしたら高いのかもしれないけど、ゾンビタバコを扱ってるのを知った上でやるには微妙な金額かもしれないです。思い切り吊り上げるとお金が必要なセットアップに尺取られるし、難しいところですよね……思いつく限りでは、主人公が堕落した性格のギャンブラーで「週3の拘束4時間、月給30万」に惹かれたとかなら弟の存在も削れるので今の尺は保てるのかもです。でもこの兄弟からしか得られない読後感もあるので勿体ない気も……長くなってすみません。

脚本太郎
●採点
「好き」2.6「面白さ」2.4「没入感」2.2「題材」2.7「視点」2.4「構成」2.3「描写」2.4
●修正依頼
・小宮は不適合だった兆候を匂い以外で示してほしい。
→匂いの感じ方というのは伏線としても機能していて良いと思うのですが、視覚的に視聴者に伝わりにくいので、視覚的な要素で何か、さりげなくでも戸田や拓海と小宮の違いを示してほしいと思いました。名前無しの作業員の症状を小宮にしても良いのかなと思いました。
●感想
・闇バイト的な仕事という現代的な要素をホラーに昇華していて、題材の扱い方が良いと思うのですが、それだけにもっと闇バイトの危険性のような現実的な恐怖要素も入れる余地があるようにも思いました。
・最後以外、職場にそこまで異常な雰囲気が感じられず、あまり非日常感がないのが少し気になりました。
・冒頭で兄弟の関係性が感じられて良かったです。
「そのうち気にならなくなるよ」 「私はまだ分かるけど」といったさりげない台詞が伏線になっていて良かったです。

さいの
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.1「没入感」2「題材」3「視点」2「構成」2「描写」2
●修正依頼
・主人公が仕方なくこの仕事に就かざるを得なかった事情みたいな物を軽くでいいのでセットアップして欲しいです。その上で弟は必要なのかなと思いました。
●感想
・よく分からない求人に応募したら、実はヤバい仕事だったと露見するところと、主人公のリアクションが面白さになると思います。その上でゾンビタバコを既知のものとして進行していくところに少し戸惑いがありました(匂いを嗅ぐだけでヤバいものなんでしょうか?)。ゾンビタバコではなく架空のヤバいドラッグとかにして試しに吸ってみる描写とか入れた方がわかりやすいかなと。小宮や戸田がその後どうなったのかとかを少し描くだけで違うかなと思います。
・高給であることを印象付ける上で月給30万円というのがなんともなように思いました。労働時間を一日数時間だけにするとかもっと金額を増やすとか、秘密を守れる方限定とか、なんでラベル貼るだけで?というフックや違和感をもっと演出できるように思います。
・作業員ABを使わない書き方にして登場人物の数を絞れるかなと思います。

しののめ
●採点
「好き」2.5「面白さ」2.5「没入感」2.3「題材」2.5「視点」2.2「構成」2.3「描写」2.2
●修正依頼
・怪しい仕事を辞められない理由をもう少し強調してほしい
さいのさんの修正依頼と似たようなものですが…。弟の学費の為なのかなと思いつつ。辞める、辞めないの瀬戸際でもう少し葛藤があるとよりドラマになる気がします。簡単には辞めたくない理由と、仕事の怪しさがそれぞれ強調されればされるほど、間で激しく揺れ動くことになりドラマが更にダイナミックで見応えのあるものになるかなと思いました。
●感想
・匂いの正体が何なのか完全には明かされないにしろ、先が気になるストーリーテリングになっており楽しく読めました。ラベル貼りなのにシャワー室完備など、気になるフックが序盤から入っており面白かったです。
・私の勘が悪いだけかもしれないのですが、本編だけでは人体実験だったことまでは明確に読み取れず、ログラインを見て「そうだったのか」となりました。

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.5「面白さ」2.4「没入感」2.3「題材」2.7「視点」2.3「構成」2.2「描写」2.0
●修正依頼
・拓海がゾンビタバコの存在を知ってからの葛藤を描写する。
→柱7で拓海がゾンビタバコだと知ってから、柱8で弟が持っていたゾンビタバコを取り上げ、柱10でレベルアップという流れに、拓海の動揺や葛藤・迷いが感じられぬまま、勢いよく物語が流れていった感覚がありました。表情や「手が震えている」「拳を握る」などのちょっとした動作を差し込むだけでも、拓海の感情がわかりやすくなるように感じました。
●感想
・米俵さんは、題材の選び方が現代的で、そこに作家性や魅力があると感じます。
・他の方と同じく、人体実験だったというところは、ログラインを読んで知った形です。闇バイトであるという認識でした。
・甘い言葉に誘われて怪しいバイトに参加する人間は一定数いると思いますが、とはいえ一般人(という表現が正しいかわからないですが)には、その感覚は理解しにくい面もあると思うので、そのあたりの説得力を持たせるために、このバイトに応募しなければならない理由などに共感できる面があるとよりよいのかなと感じました。

修正稿(★4.89)

脚本_米俵29v2『月給30万円』(匂い)_20260930
修正期間:2026.9.2→9.30(28日)

米俵
●自己採点
「好き」2.3「脚本」1.8
●ログライン100
月給30万円のラベル貼りの仕事に就いたフリーターの拓海は、扱っている商品がゾンビタバコだという噂と消える同僚に不審を抱く。しかし、実は自分たちが被験者だったと知ってもなお働き続ける。
●修正意図
・拓海が高給の工場を辞められない理由を補強しました。
・ラストの葛藤を少しだけ強化しました。
・工場の異常さを追加しました。
●感想
FBありがとうございました。
既に工場で働いてる方向に変更しました。もっと整理できた気がしますが提出します。
拓海がただただ臭い人に見えないことを願います。

修正稿へのフィードバック

雨森れに
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.5「没入感」2.5「題材」3「視点」2.3「構成」2.4「描写」2.5
●感想
・初稿より工場の異質さが感じられ、戸田と小宮の適合性がわかりやすくなったことで人体実験のほうも汲み取りやすくなりました。
・弟の学費を払い、自分の身なりも必要最低限整えられるだけの金額というのが映像でわかりやすかったです。ですが、他の方も仰っているように、自分にお金を使い始めると人物描写がブレるように感じました。私はどちらかというと、主人公は我慢していた分、欲に負けてしまう方向性のほうが好きかもしれません。闇バイトではなく闇堕ちバイト的な……笑
・相変わらず読みやすくてテンポよく楽しめました。次も楽しみです!

脚本太郎
●採点
「好き」2.8「面白さ」2.7「没入感」2.6「題材」2.7「視点」2.7「構成」2.7「描写」2.5
●感想
・柱2で拓海がお金に困っているということがきちんとセットアップされてので、入っていきやすくなりました。
・柱8で小宮の体調の悪さが明確に描かれたので、脱落の前振りとして分かりやすくなりました。
・柱12でモニターの並んだ部屋や、次の段階に進んだ戸田の姿を実際に見せたことで、ビジュアル的に人体実験であると分かりやすくなりました。
・スニーカーを買ってしまったことに関しては、楽に大金を得てしまって受かれていたなどと取れるため、個人的には人間の多面性が出てて良いと思いますが、皆さんおっしゃってるように弟との絆が薄れて見えるようなら、買おうとするけど踏みとどまるくらいにしても良いかもしれません。個人的にはお金への執着が今後出ていくことを予感させるのでこのままでも良いと思います。弟の学費がメインの目的であることをもう少し強調した方が良い気はしました。

さいの
●採点
「好き」2.3「面白さ」2.4「没入感」2.5「題材」3「視点」2.3「構成」2.3「描写」2.5
●感想
・序盤の描写が丁寧かつ映像的でスムーズに話に入っていくことができました。最後、作業員の体で実験してたみたいなことが明らかになりますが、ラベルを貼るだけで?という疑問はありました。工場の匂いや咳き込みの原因である、タバコの煙を視覚的に描いた方がわかりやすいかなと思います。

しののめ
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.7「没入感」2.5「題材」2.7「視点」2.5「構成」2.5「描写」2.5
●感想
・人体実験だったことが分かりやすくなり、すらすらと読めました。
・スニーカーの描写もそれ単体としてはお上手なのですが、山極さんも仰る通り、何としても弟のために稼がないといけないという切迫感が逆に薄れたようにも感じます。スニーカーを欲しそうな描写は入れつつも、むしろ弟にだけ稼いだ金をつぎ込んで自分のスニーカーはボロボロのままとか、弟にだけ新しいものを買ってあげている、といった方向性にしても良い気がしました。やはり「弟のため」というドラマを更に整理して強化できれば、より魅力的な作品になりそうです。
・この作品が応募作として最適かは分からないのですが、橋田賞の「ふしぎなこと」という意味ではこれくらいの不思議さでも良いのではと思いました。設定も少し不思議ですし、重ねて主人公の中でも不思議が生まれていますし(なぜ小宮はやたら匂いを気にしてるのか?なぜ小宮と戸田は消えたのか?等)。更には家族の要素もありつつ、闇バイトという現代的な社会問題とも接続しているので、候補の一つとしてアリかも…?と。

山極瞭一朗
●採点
「好き」2.7「面白さ」2.5「没入感」2.3「題材」2.7「視点」2.4「構成」2.2「描写」2.3
●感想
・拓海が金を必要としていることが初稿よりクリアになり、わかりやすくなった反面、弟のためだけに金がほしいわけではないとなったことにより、弟との絆といったところが薄れたようにも感じました。
・小宮と戸田の適合不適合の描写が、伏線として示されており、わかりやすくなったように思います。それにより人体実験というところにも繋がりやすくなりました。
・一方で、その仕事を続ける動機というのが、読み取辛かった印象です。新品のスニーカーを変えてしまった以上、さらにほしいものがあるのか、金を手に入れることで何をしたいのかなど。それともやはり弟のためなのか、そのあたりを整理できるとよいのかなと感じました。むしろ逆に大きなことを何も考えずに悪事に手を染める若者を描くというのもよいかもしれません。

ChatGPT
●一番大きな問題点:
拓海が最後に「次は何するんですか」と尋ねる選択に、まだ葛藤の積み重ねが足りない。弟のために稼ぎたい気持ちと、工場で行われていることへの疑念がぶつかる構図はできているが、小宮が倒れ、戸田の異変を知り、弟からも辞めるよう言われた拓海が、それでも残る決断をするまでの心の動きがやや弱い。特に、月給30万円が拓海にとってどれほど切実なのか、弟の学費以外に何を諦めたくないのかが見えると、最後の選択にもっと怖さが生まれる。
●良い点:
「匂い」を異変の手がかりにした発想がいい。周囲は異臭を感じているのに、拓海だけが慣れていく。その変化が、危険な環境に順応してしまうことの比喩にもなっている。給与明細の「勤務時間36時間・支給額30万円」から始まり、新品のスニーカー、弟の学費、そして月給45万円へと、金額が拓海の選択を少しずつ縛っていく構成も明快。黒川が脅すのではなく、穏やかに選択を委ねるのも不気味で、善悪を単純化しない怖さがある。
●応援メッセージ:
高収入の裏にある危険を、説明的な社会派ドラマではなく、匂いや小道具、給与明細といった具体的な要素で描いているのが魅力。拓海は悪人でも、最初から危険を承知で働く人間でもない。生活のために少しずつ感覚を麻痺させ、気づいたときには引き返しにくくなっている。その怖さが作品の核だと思う。ラストで拓海が何を考えているのかをすべて説明する必要はないからこそ、そこに至るまでの「金を手放せない理由」をもう一段深めると、最後の問いかけが強く残るはず。

採点

初稿 修正稿
好き 脚本 好き 脚本
雨森 2.5 2.5 2.6 2.6
米俵 2.0 1.3 2.3 1.8
太郎 2.4 2.5 2.7 2.7
さいの 2.1 2.3 2.4 2.5
しののめ
山極 2.4 2.3 2.5 2.4
平均 2.29 2.16 2.50 2.39
合計 4.44 4.89

 

初稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.7 2.3 2.5
米俵
太郎 2.6 2.4 2.2
さいの 2.3 2.1 2.0
しののめ 2.5 2.5 2.3
山極 2.5 2.4 2.3
平均 2.52 2.34 2.26
初稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 3.0 2.3 2.3 2.3
米俵
太郎 2.7 2.4 2.3 2.4
さいの 3.0 2.0 2.0 2.0
しののめ 2.5 2.2 2.3 2.2
山極 2.7 2.3 2.2 2.0
平均 2.78 2.24 2.22 2.18

 

修正稿「好き」詳細
好き 面白さ 没入感
雨森 2.8 2.5 2.5
米俵
太郎 2.8 2.7 2.6
さいの 2.3 2.4 2.5
しののめ 2.7 2.7 2.5
山極 2.7 2.5 2.3
平均 2.66 2.56 2.48
修正稿「脚本」詳細
題材 視点 構成 描写
雨森 3.0 2.3 2.4 2.5
米俵
太郎 2.7 2.7 2.7 2.5
さいの 3.0 2.3 2.3 2.5
しののめ 2.7 2.5 2.5 2.5
山極 2.7 2.4 2.2 2.3
平均 2.82 2.44 2.42 2.46

 

2026.10.10 アップ

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