映画『グエムル-漢江の怪物-』(三幕構成分析#146)

※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。

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【ログライン】

カンドゥは、ヒョンソからの電話で、生きていることを信じて助けに向かうが、ヒョンソは死んでしまっていた話。

【ビートシート】

Catalyst「カタリスト」:「モンスターに連れ去られるヒョンソ」娘の腕を握ってモンスターから逃げていたカンドゥだったが、転んだことで別の少女の腕を握ってしまう。気付いた時には娘はモンスターの目の前にいて、そのまま連れ去られてしまう。

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「病院を抜け出す」合同葬儀中にウイルスを保持していると疑われたカンドゥは病院へ連れて来られる。そこで娘から電話があり、生きていると信じて、娘を助けるために家族と共に病院から抜け出す。

MP「ミッドポイント」:「家族で食事」脱出成功し、自分の家へ戻ってきて食事を取る家族。ヒョンソの幻影も見える。一時の家族団欒。

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「人質をとり病院脱出」父親がモンスターに殺され、再び病院へ戻ってきていたカンドゥ。逃亡しているナムジュからの連絡でヒョンソの居場所が分かる。ウイルスはいないにも関わらず、頭に穴を開けられるが、ヒョンソのために再び病院から抜け出す。

BBビッグバトル:「ヒョンソ発見」ナムジュから聞いていた場所へ辿り着いたカンドゥ。人骨が沢山落ちている場所にヒョンソの名札を見つける。それと同時にモンスターの口の中にいるヒョンソを発見。モンスターとの最後の戦い。

エピローグ:店番をするカンドゥ。以前のように居眠りはしていない。写真の中のヒョンソ。テレビを消して、セジュと一緒に食事をする。

【感想】

好き:3 作品:4 脚本:4
モンスターのパニック映画というよりは、家族ものとして観ました。モンスターものとして見ると、(期待しているものとは違うという意味で)感想が変わる映画だと思います。
ただのハッピーエンドではないのが韓国っぽい作品だと思いました。モンスター、コメディー要素、米国批判、実際にあった事件、韓国の社会問題、家族愛など盛り込み過ぎた印象ではありましたが、攻めてるという点で評価を上げたくなる作品です。

(米俵、2023.5.27)

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