Q&A「フラットなアークにおけるログラインの作り方……」(三幕構成41)

フラットなアークにおけるログラインの作り方のコツがあれば、ご教示いただければ幸いです。


フラットなアークといっても「何か」が変化しているはずです。

ログラインには厳密なルールはないし、ログラインを完成させることを目指す必要はありません。

他人に伝えるというよりは、全体の構成やキャラを掴むときの目安として、自分のために使えばいいと思います。アレンジしてもいいと思います。(『SAVE THE CATの逆襲 書くことをあきらめないための脚本術』ではビートを意識した長めのログラインが載っています。このやり方は、ストーリーがかなり制限されるので、あまりいい方法とは思いませんが、慣れない人には便利かもしれません)。

逆接的ですが「フラットなアークのログラインの作り方がわからない」ということは、もしかしたら、フラットなアーク、そのものをわかっていない可能性があるかもしれません。

フラットなアークといっても、主人公の感情が変化しないだけで、物語としては「何か」が変化しているはずです。ログラインにするには、その「何か」についての変化を書けばいいのです。

フラットなアークのベタベタな例のひとつに、

「ダメダメな弱小スポーツチームの元に、スーパーコーチがやってきて、変化させていく」というストーリータイプがありますが、これをコーチを主人公としてログラインにすると、

「スーパーコーチが、弱小チームの立て直しに参加して、勝利に導く」というように、なりますが、

実際に物語として描くときには、弱小チームの選手の葛藤を描くことになり、そちらには

「弱小チームのリーダーは、スーパーコーチに反発しながらも練習をして、勝利して自信を取り戻す」といった別のアークがあると思います。

分析では、キャストの知名度などで、主人公っぽく見えるけど、実際はアークをもっていなキャラなどがいるので、こいういう見分けは大切です。

このスーパーコーチのような完璧に近いキャラクターは、人間味がないので、マンガ的にもなります。米倉涼子のドクターXとか、ゴルゴ13のような、完璧な仕事人というイメージです。

実写映画では、フラットなアークで描かれる主人公はハードボイルドの探偵や刑事、スパイとかが多いですね。

あるいはフラットなようで、実際は微妙なアークがあります。

つまり、弱小チームを立て直しながらも、コーチ自身も過去のトラウマと向き合っているというような、かんじです。

緋片イルカ 2021/12/15

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