三幕構成Q&A⑧「ログラインを創作に活かすには?(2)」

イルカ、誰にも言わないって約束できるか?

ブタさん、どうかしたんですか?

ミステリーのすごいオチを考えたブー。誰にも言わないと誓えるなら教えてやるブー。

ミステリーに限らず、オチやらトリックやらは、古今東西のストーリーで、やり尽くされているとは思いますが、まだ誰も考えたことのないオチを思いついたなら、ぜひとも聞かせて欲しいです。

いいか……主人公は両親を殺した犯人を捜査していくんだが、なんと、犯人は自分だったというオチだブー。

……

新しいだろ? このストーリーを完成させたいから手伝えブー。

わかりました。ミステリーのオチというのは三幕構成ではいえば、どのアクト3にくるというのはわかりますか?

あたりまえだブー! アクト1でオチがわかったら面白くないブー。

そうですね。前回のキャラクターから考えていくときはアクト1から考えましたが、今回はオチであるアクト3から考えていくことになります。

なるほど、主人公である探偵役の設定を考えていくんだな!

「犯人が自分だった」と驚かせたいのであれば、前半では犯人に見えない主人公がいいですね。アクト2で主人公が追いかける偽物の犯人も必要になってくるでしょう。ミスリードと呼ばれるテクニックです。

おお、それは良さそうだブー!

三幕構成ではアクトごとにやるべきことや、展開の仕方でもセオリーがある(※それがビートです)ので、どこかが決まれば逆算的にストーリーのひな型がかんたんに作れてしまいます。もちろん、ブラッシュアップは必要ですが。

ログラインは創作に便利なんだな!

その通りです。次回はログラインから「ビートシート」にしていくコツを考えていきましょう。ログラインについてもっと詳しく知りたい方はログラインを考える1「フックのある企画から」へどうぞ。質問は下記コメント欄かお問い合わせへもどうぞ。

次回→三幕構成Q&A⑨「ビートシートって何?」

初回→初心者向けQ&A①「そもそも三幕構成って何?」

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