映画『ドント・ブリーズ』(三幕構成分析#135)

https://amzn.to/41AyPj0
※あらすじはリンク先でご覧下さい。

【ビートシート】

「好き」4 「作品」4 「脚本」3

感想・構成解説

ホラー演出のサイコスリラー。敵は人間で超常現象などはない。「強盗に入った先は目の見えない老人だが狂ったように襲ってくる」というアイデアにフックがあり、これだけで企画が通りそう。設定の上に「音を立ててはいけない」という演出が乗る。作品としては良作だが、脚本はないようなもの。ホラーあるあるで、何度も記事にしてるので、こkどえは解説しないが「カタリスト」と「PP1」のズレ。アクト2のスタートは遅くとも「音を立ててはいけないシチュエーション」による「バトル」は活きているので中盤は楽しめるが、アクト3の「ビッグバトル」ではよくあるアクション、似たような展開で緊張感がない。敵も「犬かよ」というショボさ。主人公としての視点(ショット)もドラマブレている。この作品を見て「主人公が入れ替わった気がする」と言っていた方がいたが、脚本を学んでいる人はその原因が具体的にどのシーンのせいによるものか、しっかりと見極めて、自分が書くときに同じ間違いをしないようにしてほしいところ。同時に企画の良さは見習っていい。

イルカ 2023.4.25

SNSシェア

フォローする