『シンデレラ』
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『シンデレラⅡ』
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『シンデレラⅢ 戻された時計の針』
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※結末までの内容を含むことがございますのでご注意ください。
感想
『シンデレラ』
「好き」4 「作品」5 「脚本」4
『シンデレラⅡ』
「好き」4 「作品」4 「脚本」3
『シンデレラⅢ 戻された時計の針』
「好き」3 「作品」3 「脚本」3
ライターズルーム脚本講習（シンデレラ脚色）であつかって『シンデレラ』を分析した。実はディズニーアニメのシンデレラを見るのは初めてだった。トム＆ジェリー風のサブプロットの存在を知らなくてびっくりした。アニメ描写は今見ても素晴らしいと思う。王様、フェアリーゴッドマザーなどのキャラのユニークさも魅力。
ＯＶＡだったらしいが「Ⅱ」「Ⅲ」というのがあるというのも初めて知った。アニメ描写の魅力は初代に負けている。「Ⅱ」は結婚のその後。ショートストーリー三部立ての構成。特別、面白い作品ではないが義姉のアナスタシアの話はそれなりの魅力がある。「Ⅲ」にいたってはネタ切れ感、安易な発想という印象。継母が魔法の杖を手に入れて、時間を戻して、義姉にガラスの靴を履かせるという展開。発想自体が安直だし、魔法設定をいじったせいで、魔法のルールにつっこみどころがいっぱいあるし、そもそものテーマ性が弱い。二次創作を免れない。王子様が活躍したり、アナスタシアの魅力は健在だったり、シリーズのファンだけを対象にした作品。「Ⅱ」「Ⅲ」の企画性自体がヴォルテクスや、シリーズ構成を考える上での参考になるので、講習の題材としては面白かった。失敗例として。
緋片イルカ 2023.8.7