※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。
【ログライン】
引っ越してきた外国人(アッパス)に偏見を持つ豊重が、本物の火災と勘違いした避難訓練によりアッパスに心を開く。
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「サイレン」「揉みあう現場」
火事に乗じてアッパスが豊重を殺そうとしているように見える。
GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「揉みあう現場」
殺人、サスペンスを彷彿とさせるが、実はミスリード。
Premise「プレミス」:「該当なし」
want「主人公のセットアップ」:「交流拒否」「一人暮らし」
外国人であるアッパスからの交流を拒否。受け入れられない様子。
時折差し込まれる揉みあいのシーンで崩れる弁当のゴミと一人で弁当を食す様子から一人暮らしがわかる。
Catalyst「カタリスト」:「腕を掴まれる」
咲けているにも関わらず、強引に近寄られる。
Debate「ディベート」:「ニュース」
外国人犯罪者が逃げているという内容に、アッパスを疑う。
Death「デス」:「揉みあい」
サイレンで逃げようとするとアッパスがドアを叩き、動けないでいると窓から侵入してきた。
そこで揉みあいになる。豊重が恐れていたことが現実になる。
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「おんぶされる」
痛がる豊重を背に乗せたアッパスが階段をおりる。
F&G「ファン&ゲーム」:「アッパス側の真実」
Battle「バトル」:「豊重へのアクション」
回覧板、ゴミ出しの手伝い、火災から逃げるために声をかける。
豊重から勘違いされる。
Pinch1/Sub1「ピンチ1」/「サブ1」:「該当なし」
MP「ミッドポイント」:「避難訓練だった」
ふたりとも本物の火災だと勘違いしていたことを理解する。
Reward「リワード」:「関係改善」
ストローを刺してあげたり、笑い合うことができるようになる。
帰りは大人しくおんぶされて帰る。
Fall start「フォール」:「該当なし」
Pinch2/Sub2「ピンチ2」/「サブ2」:「該当なし」
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「該当なし」
DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「該当なし」
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「該当なし」
Twist「ツイスト」:「該当なし」
Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「該当なし」
Epilog「エピローグ」:「該当なし」
Image2「ファイナルイメージ」:「1年後」
今回は揉み合いや怪我はないが、アッパスがおんぶを促して、豊重はそれに乗る。
【作品コンセプトや魅力】
偏屈な老人と外国人への偏見がとてもわかりやすい。
打ち解けるきっかけが避難訓練を勘違いしたというところも面白い。
【問題点と改善案】
ミスリードと謎解き部分がある性質上、仕方ないと思うが時系列がわかりにくい。
〇日前をもう少し減らす(まとめてしまう)
都度差し込まれる揉みあいシーンを減らす
もっとわかりやすい時系列順にするか、覚えやすい日数にする
と、もう少し混乱が防げたとうに思えます。
【感想】
「好き」4「作品」4「脚本」3
1回で全部理解するには難しかった。
でも数回観ても苦じゃない時間と謎解き、小物使いで飽きなかった。
こういう老人いるよね。こういう怪しく思っちゃう外国人いるよね。と共感することができ、なおかつ登場人物の孤独・家族が垣間見えて、人間味を感じられた。
キャラクターが生きている気がする。
(雨森れに、2023.12/11)