映画『ミスティック・リバー』(三幕構成分析#215)

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※あらすじはリンク先でご覧下さい。

※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。

【ログライン】

(全体)過去の事件が忘れられないまま育った三人が、ジミーの娘の事件をきっかけに再び絡み合っていく話

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「川沿いのアパート」

want「主人公のセットアップ」:「三人の少年時代」ホッケーをしている三人。排水口にボールが落ちたころで遊びをやめ、ジミーが車の盗難を提案。それを止めるショーン。次に、固まっていないコンクリートを見つけ、名前を掘りだすジミー。続いて名前を書くショーン。デイブが名前を書いている途中で男がやって来る。そして、連れ去られる。

Catalyst「カタリスト」:「デイブ怪我をして帰宅」服に血をつけ、帰宅する。手に大怪我を負っているデイブ。妻のセレステはデイブが嘘をついているのではないかと疑うような様子をみせる。

Debate「ディベート」:「ケイトが行方不明」ジミーの娘ケイトが店に顔を出していないことが分かる。どこにいるか探すジミー。教会の初聖体の儀式に出ても気になって仕方のない様子。パトカーを追いかけ、公園前のケイトの車に気付く。

Death「デス」:「ケイトの死体」事件の捜査に呼ばれていたショーンが、ケイトの死体を発見する。

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「捜査開始」刑事のショーンが捜査を開始する。ジミーは独自のルートで捜査を開始。

MP「ミッドポイント」:「凶器判明」凶器が38口径の銃だと判明する。

Fall start「フォール」:「デイブ疑われる始める」

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「通報の音声を聞く」通報の音声をショーンも相棒も聞いていなかった事が判明。音声を聞いたことで、通報者が怪しいと気付く。

BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「デイブを追い詰める」セレステの告白により、デイブを犯人と決めつけたジミーがデイブを追い詰める。同時にブレンダも弟とその友人を問いつめる。

Twist「ツイスト」:「ショーンが犯人を捕まえたことを伝える」ショーンがケイトを殺した犯人を捕まえたとジミーに伝える。別の事件で、デイブを探している事も話す。ジミーはショーンに犯人逮捕の礼を言うが、もう少し早ければと付け加える。その言葉で全てを悟るショーン。

Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「歩いていくジミー」デイブが連れ去られた道を辿るかのように歩いていくジミー。

Epilog「エピローグ」:「野球の優勝パレード」ジミー夫婦、ショーン夫婦、セレステとデイブの息子がそれぞれ描かれる。

Image2「ファイナルイメージ」:「川」2体の死体が眠る川。

【感想】

「好き」5「作品」5「脚本」5
鬱々としたストーリーだが、それだけではないのが凄い。登場人物の心理描写が秀逸。
個人的には何度も見返したくなる映画。

(米俵、2025.01.19)

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