https://chiikawa.toho-movie.jp/
※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
映画館での鑑賞のため時間計測ができず、パーセントを踏まえたら変わる可能性あり。
配信後、ライターズルームの誰かが改めて分析してくれるかもしれない。
Catalyst「カタリスト」:「島に到着」
島への誘いをカタリストとしてしまいがちだが、ホラー映画などのプロットでは出発ではなく到着をカタリストとする。この作品もホラーとは言い切れないが、テイストがあるので似ている。時間的に到着までは早かったと思う。
Death「デス」:「村人に人魚が殺された」+「島民がセイレーンに殺されている」
二重のデスになっていると感じる。セイレーン側、島民側、両方が被害者で、アクト2のバトルが始まるというかんじ。セイレーン側も被害者であることを、PP1前にセットアップしていることは観客の中にミステリーエンジンを駆動させる働きをしていて、これがないまま、アクト2に入っていたら、かなり印象は変わっていた。
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「セイレーン討伐開始」
複雑な心情はともかく、島民の訴えにより、ちいかわ達がセイレーンの討伐をすることになりアクト2へ。
MP「ミッドポイント」:「セイレーンが攻めてくる」
セイレーンとのアクションシーンが全体的に多く、このジャンル故アクションとしての魅力も弱く、映画らしさを出そうとした故かもしれないが、逆に間延びになっている。ともかく村にセイレーンが攻めてきてラッコ先生がさらわれていく。
Fall start「フォール」:「救出に向かう」
ちいかわ達が向かっていくという別の展開が始まっている。時間配分を見直したら、「ちいかわが一人になるところ」からがフォールと言えるかもしれない。演出的にはオールイズロスト~ダークナイトオブザソウルだが、アクト3(ビッグバトル)が、ちいかわ一人で救出するというものではないので、一人になるところはまだアクト2内。いずれにせよ、先述したようにセイレーンとの戦いが多くMPっぽさがないゆえ、盛り上がりがやや欠けている印象(同じようなことをしているだけの印象)。
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「救出成功」
MPをどこにするにせお、アクト2はやられてばかりで下降のアークをたどっていた(False Victoryもない)ので、救出成功したアッパーなPP2。「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」もほぼない(見直せば、島民が落ち込んでいる描写などもあるかもしれない)。
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「激辛カレー作戦開始」
カレーの準備から始まり、セイレーンとの戦い、一回目の失敗(ツイスト)、最後の勝利などは、セーブザキャットにあるセオリー通りの展開。
【感想】
「好き」4「作品」4「脚本」4
ちいかわのアニメを初めて見た。キャラとかはどうとも言わないが、ドラえもんの映画版的な「非日常」感は出ていて良いのだと思う。人魚と永遠の命というモチーフはギリシア神話や八百比丘尼などの定番もので、お尻の仕掛け(ネタバレ防止)と仕掛けたのは面白いというか、新しいというのかもしれないが、ともかく、永遠の命を得たものの悲劇みたいなものは出ていたし、そこをもう少し高める工夫はできたと思う。モブ描写ルールに縛られないで、ちゃんと標準付けた方がよかった。あとひどい回想が1つあった(あれをひどいと感じられないクリエイターはやばい)。
(イルカ、2026/8/14)
