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当日は、イルカが課題作品の三幕構成に分析を解説してから、自由に意見交換をしています。作品は読まずに来ていただいても大筋がわかるように話します。
希望があれば、読書だけでなく創作していく集まりにしていきたいなという野望もあります。
小説の好きな方、月に一回ぐらい本を読もうという方、三幕構成に興味ある方、創作に興味ある方などなど、ご参加お待ちしてます。
日時:2020/2/29(土) 19:30~21:00(19:00開場)読書会報告#3『背高泡立草』古川真人 (三幕構成の音声解説)
場所:池袋のレンタルスペース
定員:8名ぐらい
費用:無料
注意:当日、イルカ解説部分はサイトのため録音をさせて頂きますのでご了承ください。
作品:『背高泡立草』(Amazonへジャンプできます)
草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。
記憶と歴史が結びついた、著者新境地。大村奈美は、母の実家・吉川家の納屋の草刈りをするために、母、伯母、従姉妹とともに福岡から長崎の島に向かう。吉川家には<古か家>と<新しい方の家>があるが、祖母が亡くなり、いずれも空き家になっていた。奈美は二つの家に関して、伯父や祖母の姉に話を聞く。吉川家は<新しい方の家>が建っている場所で戦前は酒屋をしていたが、戦中に統制が厳しくなって廃業し、満州に行く同じ集落の者から家を買って移り住んだという。それが<古か家>だった。島にはいつの時代も、海の向こうに出ていく者や、海からやってくる者があった。江戸時代には捕鯨が盛んで蝦夷でも漁をした者がおり、戦後には故郷の朝鮮に帰ろうとして船が難破し島の漁師に救助された人々がいた。時代が下って、カヌーに乗って鹿児島からやってきたという少年が現れたこともあった。草に埋もれた納屋を見ながら奈美は、吉川の者たちと二つの家に流れた時間、これから流れるだろう時間を思うのだった。
参考作品
『縫わんばならん』
デビュー作、新潮新人賞受賞、芥川賞候補作。
『四時過ぎの船』
二作目、芥川賞候補作。
『ラッコの家』
三作目、芥川賞候補作。
『文藝春秋2020年3月号[雑誌]』
背高泡立草の全文と選考委員の評が載っている。
※参加の申し込み
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こちらからの返信をもちまして「申し込み完了」となります。あくまで少人数の集まりなので、極端にマナーの悪い方や会にそぐわないと判断した場合には参加をお断りします。
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