書籍『脚本の科学 認知と知覚のプロセスから理解する映画と脚本のしくみ』
ある程度、物語論をつかんだ人が、読んでみることで気付かされる側面はあると思うが、わかっている人には同じというかんじか。科学的な説明が苦手な人には向かないが、合う人にはわかりやすいと思う。
ある程度、物語論をつかんだ人が、読んでみることで気付かされる側面はあると思うが、わかっている人には同じというかんじか。科学的な説明が苦手な人には向かないが、合う人にはわかりやすいと思う。
「分断を超える」なんてかっこつけたことを言っていないで、ただ、目の前の困っている人の話を聴くこと。
脚本レベルでみると、アークが滑らかでない。ミニプロットであるので許容されている反面、アークプロットらしい作為もある。とはいえ、印象に残るシーンはいくつもあって、これは何よりもいい映画の条件の一つだし「ミニプロット以上の映画」ではある。
仮想空間=集合的無意識
ジブリ臭の強いキャラクター。VR+妖怪ものという印象。
「おわりに」にあった言葉が素敵だった。
引用のため、模写してみると、読んだだけではわからなかった部分が響いてきて、よくわかるようになる。
バフチンの「対話論」「対話主義」「ポリフォニー論」というのに注目していて知りたいと思っていた。わかったつもりになっていた部分と違う発見が多々あり、オープンダイアローグへのつながりも見えて面白い本だった。
文学の理論・方法論の良し悪しはともかく、一人の作家として真摯にテーマに向き合おうとしている姿勢には強い共感を覚える。
ひとつの真実で物語を展開しないということこそ、ポリフォニック・ストーリーの意義だとも思う。