初心者の方はこちらからどうぞ→初心者向けQ&A①「そもそも三幕構成って何?」
前回は、物語の本質も踏まえて「デス」というビートについて考えました。
今回はアクト1、最後のビート「プロットポイント1」(以降、PP1)です。
PPについては以前にも、一度考えました。(「プロットポイントとは」、「小説でのプロットポイント」)
主人公を変化させる「旅」の出発地点が「プロットポイント」であり、その位置が映画の約1/4の地点にあることが多いということでした。
1/4までには観客や読者に伝えておかなくてはいけないことがあり、それらのビートをみてきました。
前回のビート「デス」で決断した主人公は「旅」へのモチベーションは充分です。出発するだけです。
PP自体は「扉」や「門」のイメージで表現されます。
家の扉を出たり、電車の改札、飛行機の搭乗ゲートのように、古い世界から出て新しい世界に入ります。
日常から非日常に入るともいいます。
ビートとしてのPPの役割は二つの世界の境界線であるということ。
「旅」に出た主人公は新しい世界を目にします。観客にも楽しんでもらうため演出でも盛り上げます。
その雰囲気をあらわす「Fun & Game」という言葉もあります。
このPPの通過までを第一幕、アクト1と考えます。
PPを過ぎて「旅」に出た主人公は、第二幕、アクト2へと入ります。
またPPはアクト2とアクト3の境界にもありますので、ここでのPPをPP1と呼びます。
★まとめ:
・PPは境界線である。
・PPの前後では世界が違う。
・PPの前をアクト1、PPの後をアクト2と呼ぶ。
・アクト2とアクト3の境界があり、PP1、PP2と呼び分ける。
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