ドラマ『ブラック・ミラー』シーズン1「国家」(三幕構成分析#257)

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※あらすじはリンク先でご覧下さい。

※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

【ログライン】

イギリス首相キャメロンは、誘拐犯に「スザンナ妃を返してほしければ豚とセックスしろ」という声明を出され、犯人を捕まえようと奮闘するも出し抜かれ、仕方なく豚とセックスるも、その行為に意味はなく、さらに妻からも嫌われる。

【フック/テーマ】現実離れしたテロ事件をリアルに描く/妻との愛、シャーデンフロイデ、ネット社会の世論

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「妻と共に眠っている首相」

GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「サスペンス」朝早く電話で呼び出された首相はスザンナ妃が誘拐されたと聞かされる。さらに映像では泣いているスザンナ妃が映し出されている。ジャンルはサスペンスだと分かる。

want「主人公のセットアップ」:「真面目なイギリス首相」

Catalyst「カタリスト」:「豚と性行為をしろ」スザンナ妃が読まされた声明ではスザンナ妃を開放してほしくば「キャメロン首相が英国の地上波と衛生放送の全局でブタと性行為する様子を生中継で放送せよ」とのことで、首相は絶句する。

Debate「ディベート」:「混乱する首相」混乱し、「冗談なんだろ?」と問う首相。しかし冗談などではなく、しかも映像はYouTubeにアップされていた。

Premise/CQ「プレミス」/「セントラル・クエスチョン」:「豚とセックスせずに済むか? スーザン妃は助かるか?」

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「動き出す政府陣」動き出す政府陣。放送しないようマスコミに交渉したり、専門家を呼んで替え玉の役者と合成で何とかできないか見当をしたり。

MP「ミッドポイント」:「投稿元を特定」ネットを見て不安になった妻に問い詰められたり女王陛下に「救出に全力を尽くせ」と言われたり忙しい首相だが、部下が映像の投稿元である大学跡を特定した。

Reward「リワード」:「投稿元の情報」

Fall start「フォール」:「代役がバレる」部下たちが代役の準備をしていたことがバレ、スザンナ妃の指が犯人から届く。それによって世論もひっくり返り、焦った首相は大学跡に特殊部隊を突入させた。結果、ダミーだったと分かった。

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「あなたの意志はもう関係ない」首相は「拒否する」と言うも、部下から「その場合家族含めて身の安全を保障できない」「あなたの意志はもう関係ない」と言われる。

BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「豚とセックス」[
首相が「私は妻を愛してる」と言ってズボンを下ろし、豚とのセックスが始まる。それを観る国民たちの不快そうな顔が映し出される。

Twist「ツイスト」:「解放されたスザンナ妃」解放されたスザンナ妃、橋の上で倒れる。一方、犯人は自殺していた。

Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「囃し立てられるビング」スザンナ妃が保護され、その情報が政府側にも伝わる。しかも彼女が解放されたのは期限の30分前で、指も彼女のものではなかったという。首相、「首相のおかげでスザンナ妃は救われた」とうその報告を受ける。

Epilog「エピローグ」:「テレビに出る首相夫婦とスザンナ妃」

Image2「ファイナルイメージ」:「冷えた夫婦仲」テレビの撮影では仲睦まじげだった首相夫婦だが、妻は家の中では夫を無視する。

【作品コンセプトや魅力】

テロリストが冗談のような馬鹿馬鹿しい要求を実際にしてきたらという仮定で、政府やマスコミのリアルな動きを追っていくというコンセプトがパンチが効いていて面白かった。

【感想】

サスペンスとしてもブラックユーモアとしてもパンチがあり、先がずっと気になるフックがある。反面、オチが肩透かしで、首相の末路など、メッセージや糸を汲み取れない部分があった。
「好き」3「作品」4「脚本」4

(脚本太郎、2025.12.31)

『ブラック・ミラー』全作品採点

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