https://www.netflix.com/title/82020378
※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
【ログライン】
不幸な生い立ちのロバートが、妻子を得て生きる意味を見出し、家族のために出稼ぎに行くが、帰宅すると山火事で家が全焼し妻子を失う。進んでいく時代と時間に取り残されつつ、戻らぬ妻子を待ちながら一生を終える。
【フック/テーマ】
開拓期の出稼ぎ/喪失と受容
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「林業と鉄道」
林業と鉄道。時代が進む前、開拓期。
GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「ロバートの人生」
ロバートの生い立ち。ロバートの人生、ヒューマンドラマのセットアップ。
Premise/CQ「プレミス」/「セントラル・クエスチョン」:「生きる意味とは」
妻子が生きる意味だが、それを失った人間がどう生きるか。
want「主人公のセットアップ」:「家族のために出稼ぎに行く」
不幸な生い立ちから、家族を得て幸せな男。しかし、金銭面から出稼ぎが余儀なくされる。
Catalyst「カタリスト」:「出稼ぎ仲間の死」
仲間が理由もわからないまま殺される。
wantを「家族と過ごしたい(父親としての意識を高めたい)」とすると付随した事件ではない。しかし、出稼ぎに行くことを「不安」に思うようになる決定的な出来事ではあるのでカタリストとした。
Debate「ディベート」:「罪悪感」
結果的に見捨ててしまったという罪悪感に苛まれる。線路完成を喜べない。
Death「デス」:「帰宅」
仲間の死をカタリストにするならば、デスは理不尽をどこかに掛け合うなどになると思うが、帰宅で強制終了(思考停止)とした。
カタリストに対して動けなかった分、罪の意識の具現化(幻影)を見せる。
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「出稼ぎへ」
家族と過ごしたいし(want)、不安になる出来事があったが(カタリスト)、出稼ぎに行く。
F&G「ファン&ゲーム」:「出稼ぎ仲間」
Battle「バトル」:「出稼ぎの不安」
カタリスト、仇討ち、事故で人は簡単に死ぬ。その場面の目撃者になったため、人の一生について考え不安が積み重なっていく。
妻の同行申し出にも拒否感を示す。
Pinch1/Sub1「ピンチ1」/「サブ1」:「古い伐採方法」
戦争中のため事故死があっても伐採はやめず、ブーツで墓標を作る。
道具はダイナマイトとノコギリ、斧。
MP「ミッドポイント」:「家が全焼」
家と妻子を失い、生きる意味をなくす。
Fall start「フォール」:「跡地での生活」
療養期間にはいる。犬を飼い、心を癒す時間。
Pinch2/Sub2「ピンチ2」/「サブ2」:「時代の変化」
ブーツの墓標は木に取り込まれつつある。道具にチェンソーが登場。知人は認知症になり始めている。
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「出稼ぎから退く」
時代の変化、時間の経過を感じ、現場から退く。
馬と引き車を手に入れたため、タクシー業を営む。
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「ケイト」
数年ぶりにケイト(子ども)を見つけ、看病する。
Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「待つ決意」
ケイトが夢か現実かわからない。しかし、もし生きていた時のために、待ち続ける決心をする。
Epilog「エピローグ」:「進んだ時代で」
鉄道で遠出し、最新のものに触れる。自分の中で人生の意味、折り合いをつける。
Image2「ファイナルイメージ」:「飛行機」
飛行機。時代が進んだことを表す。
【作品コンセプトや魅力】
20世紀初頭のアメリカ、開拓期、出稼ぎ、林業、鉄道、死、家族、喪失、受容、映像美、自然、クリント・ベントリー監督(脚本)、グレッグ・クウェダー脚本、ジョエル・エドガートン、フェリシティ・ジョーンズ、Netflix配給、小説原作、
【感想】
「好き」4「作品」5「脚本」4
映像と役者の演技が素晴らしい作品だと思いました。
脚本としては、ひとりの人生を緩やかに描いているという印象です。様々な死を目撃したことによる感情がとてもリアルに感じました。
時代が進まないと人の死が近いというのは、どこの国でもあることだと思います。自分の中にある死への意識について考えさせられました。時代の変化に感謝するばかりです。
(雨森れに、2026/2/16)
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