映画『友だちのうちはどこ?』(視聴メモ)

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※あらすじはリンク先でご覧下さい。

※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

感想・印象

「好き」4 「作品」3 「脚本」3

アッバス・キアロスタミ監督は認知していなくて勧められたまま後回しになっていた作品。SSFFでイラン映画が多くて、その流れから思い出して見てみた。イランの文化が日本人からすると馴染みがなく、昔の日本(自分が生まれるより前)の映画を連想する。監督が小津安二郎のファンだと公言していたそうで、その影響もあるかもしれない。ストーリーはタイトルどおり「子供が同級生のノートを届けるため、友だちのうちを探す」というだけ。電話もなく、学校で会うだけの友だちの住所は知らず、訪ね歩く。ドラマティックな事件が起こる訳でもない。演出は古く、演技も役者を使っていないらしく拙さが目立つし、ストーリー展開にもやや強引なところも目立つが、何故だが見れてしまう。1987年の映画らしいが、もう少し古い映画かと思った。主人公である子供の感情に寄り添った撮り方はできているが、ブレている箇所もたくさんある。好き嫌いでいえば嫌いではない。同監督の別作品『桜桃の味』とか見てみたい。そういえば、イラン映画といえば『運動靴と赤い金魚』というのが面白かった記憶がある。

緋片イルカ 2023.7.14

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