※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。
【ログライン】
仕事へのやりがいを求めてMiBのエージェントになったJは、初任務で狂暴な虫エイリアンバグから銀河を奪還し、地球を救う。
【フック/テーマ】エイリアンやガジェットの奇抜なデザイン。コミカルなキャラクター。
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「トラックに牽かれる蝿」エンドイメージの無数の銀河と対応。銀河に比べれば一つの生命がどれだけちっぽけかを表している?
GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「エイリアンへの尋問」 KとDが人間に変装したエイリアンを尋問。SFであることが分かる。また、その後の軽妙な会話でコメディであることをセットアップ。
want「主人公のセットアップ」:「ニューヨーク市警からMIBへ」 ニューヨーク市警。優秀だが能力の差からか同僚からは煙たがられている。→やりがいのある仕事をして認められたい? KからMiBにスカウトされ、悩んだ末引き受けることに。
Catalyst「カタリスト」:「Zの指示」 「指定区域から離れているエイリアンがいるから訳を聞くように指示される」演出的には、MiBに入るまでにカタリスト~PP1があるように見えるが、この映画のアクト2が『バグから銀河を守る』だとすると、MiBに入ってからが重要だと判断。
Debate「ディベート」:「エイリアンへ聞き込み」『新しく来た奴のせいで住みにくくなった』と言うエイリアン。
Premise/CQ「プレミス」/「セントラル・クエスチョン」:「世界を救えるか」Jたちはバグから銀河(と地球)を守れるか?
Death「デス」:「昨夜の密航者」エイリアンの発言を昨夜の密航者と結びつけるK。
F&G「ファン&ゲーム」:「エイリアンの出産」エイリアンの出産の手伝いをさせられるJ。
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「捜査開始」JはZに文句を言いながらもKと調査を開始。まずは怪しげな新聞なとからエイリアン関係の情報を集め、エドガー宅に目星をつける。
Battle「バトル」:「バグの捜査」FBIと偽ってエドガー宅で聞き込みをし、さらに庭を調査した結果、密航者の正体がバグという危険なエイリアンで、エドガーの皮を被っていることが分かる。
Pinch1/Sub1「ピンチ1」/「サブ1」:「アルキリアン星人の遺言」死体安置所にいたアルキリアン星人、息も絶え絶えに『戦争を阻止しろ、銀河系はオリオンのベルトに』と言って事切れる。
MP「ミッドポイント」:「オリオンのベルトと銀河の意味」オリオンのベルト』と『銀河』の本当の意味に気付くJ。
Reward「リワード」:「Jの推理」
Pinch2/Sub2「ピンチ2」/「サブ2」:「警告弾発射」アルキリアン星人の戦艦が警告弾を発射
Fall start「フォール」:「死体安置所に現れるバグ」バグが死体安置所に現れ、検死官のローレルを人質にし、銀河を持って逃走。
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「バグを見失う」Jは銃を手にバグを追うも、見失ってしまう。
DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「落ち込むJ」バグを見失い、わずかに落ち込むJ。
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「バグとの戦闘開始」バグの宇宙損の場所を突き止めたJとKは、武装してそこに向かい、バグと相まみえる。
Twist「ツイスト」:「飲み込まれるK」バグに飲み込まれるK。Jはバグの目の前で虫を殺して時間を稼ぐ。
Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「バグ撃破」バグの腹の中でKが発砲したことで、バグを撃破。
Epilog「エピローグ」:「新しい相棒」 Kが引退したことで、Jは新たにローレルを相棒にし、捜査に臨んでいた。
Image2「ファイナルイメージ」:「無数の銀河」エイリアンが幾つものビー玉で遊んでいる。その中には銀河が広がっている。
【作品コンセプトや魅力】
エイリアンの生態やガジェットのデザインや描き方が独特で面白い。また、JやKの軽妙なキャラクターがコメディとしての面白さを引き立てている。
【感想】
SF方面のビジュアル的な描き方は面白く、それだけで作品としては完成しているのかもしれないがストーリー面の粗が多い印象。序盤の時計店でのエイリアンの詰問シーンは、そのみち記憶を消すのにJを同行させる必要がないし(ニューラライザーを使うシーンを見せたかっただけ?)、その後にJが今までの生活を捨てるか迷うシーンでは、日が暮れるまで悩む割に、彼の私生活が描かれていないのであまり感情移入できない。また、メインの謎解決も正直少し苦しく感じた。
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(脚本太郎、2025年1月5日)