プロットを考える2「小説でのプロットポイント」

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前回は主人公の旅で始まりであるプロットポイント(以下PP)について考えました。
また、そのシーンが映画全体の1/4にあることの意味も考えました。

ちなみに1/3や1/5ではいけないのか?というと、そんなことはありません。
1/4はあくまで目安です。
構成を学んだがために、ここに拘りすぎる人がいますが、物語はPPだけで成立しているわけではないので、面白いシーンが続きさえすれば問題ありません。

映画は90分や120分という限られた時間の中で、主人公を紹介して、旅をさせ、結論まで導かなければなりません。
誰だかわからない他人のような主人公には共感ができません。
観客には主人公を知ってもらう必要があるのです。
そのために全体の1/4、20~30分を使うということです。

小説でのPPはどうでしょう?

物語ですのでPPにあたるものが必ずあります。
ただし映画と違って、シーンである必要はありません。
「こういう旅に出る」という情報の提示がPPに相当します。

「その日、マーティは30年前にタイムスリップした。」
と、冒頭でいきなり「PPで何が起きるか」を提示してしまうことができます。
時間=ページ数にも、しばられないとも言えます。

しかし、そのまま30年前のシーンを描いてしまうと、読者は現在でのマーティの様子を知らないので、ギャップによる面白さを感じられません。

「その日、マーティは30年前にタイムスリップした。朝起きたときには、そんなこと夢にも思わなかった。」
などとして、タイムスリップ=PPに入る前に説明しておくべきことがあるのです。
次回は、その「説明しておくべきこと」について考えていきます。

★まとめ:
・小説でのPPは情報の開示による。
・小説ではPPの位置は自由。
・PPに入る前に説明しておくべきことがある。

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