映画『AVA/エヴァ』(三幕構成分析#67)

※この分析は「脚本講習」の参加者によるものです。

※あらすじはリンク先でご覧下さい。
https://amzn.to/3SFcJaa

【ログライン】

エヴァは幼少期から頭脳明晰でそんな格闘技もこなせた。しかし薬物とアルコール中毒になり、家族・恋人から逃げるように軍隊に入った。その時の縁で女暗殺者として活動することになる。
暗殺される人間へ消される理由を問うエヴァ。それを危険視する組織にある依頼で偽の情報を掴まされ消されそうになる。先輩であり恩師のデュークに休暇をすすめられ、8年ぶりに家族と会う。すると母は入院・妹はギャンブル癖のある元恋人マイケルと付き合っていて妊娠もしていた。過去と向き合い折り合いをつけていく中で、デュークがサイモンに殺される。不安分子であるエヴァも狙われるがサイモンを返り討ちにした。次はサイモンの娘に命を狙われる毎日が始まる。

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「車の中で身だしなみを整える」
口紅・髪型を整え、ハンドルを握る手にはネイルが施されている。
赤い口紅とネイル。ブロンドの髪。ステレオタイプの美女像。
→女暗殺者として変装(能力)が必要とわかるシーン。

CC「主人公のセットアップ」:「何をしたかという問答」
始末する人間に何をしたか尋ねる。殺されるほどの悪いことを知りたがる。
「幸せな人は最後にわかる。これは言い換えると幸せな人はいい最期が与えられるということ」
→ターゲットの尊厳を守ろうとするように見えて、実はエヴァ自身への問答を重ねている。
人間の善悪について他人の理由を参考にしようとしている。

「ジャンルのセットアップ」
ターゲットを術中にはめ、殺す。優秀な暗殺者を表すシークエンス。

Catalyst「カタリスト」:「カミーユの盗聴」「幸せな人の最期」
エヴァが依頼をこなしている最中、カミーユはその様子を盗聴している。
何か探っているようで、この時点ではカミーユが組織側の人間ともわからないがエヴァが殺される理由を問答しているのを眉をひそめて聞いている。
いい最期(幸せな人の最期)を与えたいとエヴァは問答する。
→本来ならば暗殺者とターゲットの関係での会話は許されないとする組織がエヴァを危険視しているのがわかるシーン。証拠を掴んでいる。
エヴァがターゲットに興味津々に問答しているシーンでもある。

Debate「ディベート」:「プレゼントボックス」
エヴァにサウジアラビア・リアドでの仕事に必要なものが届く。
→危険視しているはずのエヴァに仕事道具が届く。

Death「デス」:「情報のミス」
組織からデュークづてに聞いていた情報が誤っていた。
そのため暗殺がバレ、心筋梗塞に見せかけたかった案件のはずが首を掻き切ることになる。
兵士たちと戦いながらなんとか逃げおおせる。
→情報の過ちなど許されない仕事。
ここで考えるべき選択はデュークの裏切りか組織からの抹殺のどちらか。

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「休暇を与えられる」
エヴァが会いに行くと「脱字ミス」「俺の責任」と話すデューク。
エヴァは自分の能力が高いと話し、消すなら今やってほしいと怒るが、デュークは手を打ってあるから忘れろと言われてしまう。
ターゲット暗殺の理由を聞き、叱られる。しばらく隠れていることを提案される。
ボストンの家族とケリをつけることを望むエヴァ。すでに休暇を申請してあるとデューク。
→家族とケリをつけるための冒険に入る部分。
薬物・依存症・「やらなきゃやられる」などのこれからに繋がるフレーズが出てくる。

Battle「バトル」:「ジョギング」「ギャンブルハウス」「デュークVSサイモン」
夜ジョギングをしていると監視役に襲われた。
→家族とのケリをつけている最中にも命を狙われているのがわかる。
今まで一貫して監視役だった人物が、エヴァを消すように指示され襲った。
この監視役はミスを被るといったデュークを驚かせるための指や歯を指示されただけで、殺すまではしなかったように思う。しかし、エヴァにとってはリアドでのミスで抹消されそうになっていると感じる出来事になる。
これをきっかけにデュークに詰め寄るが、デュークの父性に涙し信頼する。

マイケルがいたのは昔なじみのギャンブルハウスだった。
→妹の元に帰すため実力行使。
マイケルに心配されヨリが戻せるのかと期待を見せるが、婚約を聞く。
妹とマイケルの間で自分勝手に揺れ動いているのがわかる。
エヴァだけが8年前のまま。マイケルが遠くなり悲しんでいる。

デュークはサイモンがエヴァを消そうとしていることを掴み、交渉に向かうが決裂する。
→デュークがエヴァを大切にしているのがわかる。

Pinch1「ピンチ1」:「カミーユ」
カミーユはサイモンの連れ子。サイモンとともに組織に属している。
サイモンはデュークを息子の洗礼を理由に返したがカミーユは「義理の弟」と言う。
→サイモンは家族を大事にしているようだが、カミーユは暗殺業に置いている。
弟のことを話すときも不機嫌そうにし、自分は大切にされていないというような雰囲気が出ている。

MP「ミッドポイント」:「思い出の店」
エヴァ・ジュディ・マイケルの3人で食事をする。
10分以上妹を称賛する話を聴く。
→母親から提案された3人での食事が実現する。
提案時はだれもがノリ気でなかったが、妹の話で盛り上がる。
ケリ=家族との関係修復とするならMPだと思った。

Fall start「フォール」:「ジュディの拒絶」
マイケルがエヴァに話しかけること・構うことを嫌がる。
そして自分が家で話したことを話すなと怒りだす。
→姉にまだ不信感がある表れ。神経質になっている。
父の葬儀も1人で取り仕切り、母の世話もしている。恋人は姉の元婚約者。
大変なことを押し付けて消えた姉を許すには時間がかかる。

Pinch2「ピンチ2」:「ダニエラ」
話の最中にサイモンの娘ダニエラがやってくる。
ダニエラにデュークが「いい仕事を教えてあげよう」と暗殺業を示唆するとサイモンはダニエラを母親の元へ帰した。「レディのする仕事じゃない」
→カミーユは同じ仕事をさせるがダニエラはレディのすることじゃないと遠ざけた。
カミーユの中で一層の孤独感が生まれるシーン。

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「ジュディ
妊娠」

デューク殺したサイモンからの殺害予告を受け、マイケルに一緒に逃げようと懇願した。
しかし、妹の妊娠発覚を告げられる。
→恩師であるデュークが死に、すがりたいサイモンにも突き放されるシーン。すべて失う。

DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「嫌な人間だと気づく」
トニに殴られながら「41人殺して妹の彼氏を奪おうとして、はじめて自分が嫌な人間と気付いた」と告白する。
→ずっと不確かだった自分の悪の部分を理解する。

BBビッグバトル:「サイモン」
サイモンが部屋に侵入してきて戦う。
戦いはほぼ互角。決定打になったのはエヴァがサイモンの足を折ったからだった。
逃げるサイモンを追いかけ、残りの足も撃ち抜き、5秒カウントすると言いつつ1秒で撃ち殺した。
→理由を問い続けたエヴァが理由も聞かずだまし討ちで殺したのは「理由を聞くまでもない悪」だからか「自分が嫌な人間だと知って他人の答えを聞く必要がなかった」のか微妙なところ。

image2「ファイナルイメージ」:「手紙(モノローグ)」
デュークが亡くなったら届くようになっていた手紙。
「死ぬときに何が大切だったか知る。最期なら自分で選べる。自分は幸せだった」
→おそらくエヴァに出会えて幸せだったと伝えたかったのであろうと推測できる。

エピローグ:
エヴァを尾行するカミーユの姿。

【感想】

頭脳明晰で察しがいいはずの彼女がなぜ41人も殺して妹の婚約者を奪おうとしなければ己の醜悪さに気付けなかったのか、という部分に疑問が残りました。
おそらく元々心では「いい最期は迎えられない=いい人間ではない」という気持ちがあったからターゲットに問答を続けていたのかな?とは予想できましたが……
暗殺対象にならないわりにはエヴァとサイモンの家族がしっかりと描かれているし、2人ともすぐに家族を心配するのでそのあたりも消化不良でした。
何を見せたかったのか?と考えると組織への反逆よりエヴァの在り方なんでしょうが、なんだか雑だなと。
見せるものがエヴァならアクションシーンも短めでポンポンと入っていて見やすく、最後も考えさせられるような感じで好みでした。色のトーンも好きです。

(雨森れに、2022.10.02)

SNSシェア

フォローする

『映画『AVA/エヴァ』(三幕構成分析#67)』へのコメント

  1. 名前:川尻佳司 投稿日:2022/10/09(日) 01:02:45 ID:8a3be0a26 返信

    知能の高さと倫理観は別ということなんでしょうね。悪人は自分のことを悪人だと思っていないというのもあると思いました。
    どんな悪いことをしたのかという質問はデュークがラストで語りますが、死とは何か、人生とは何かわかっているのか、つまりご指摘の通り、善悪についてということなんでしょうね。
    「依存症の岐路」としてこの映画を見ると、以下のような見方もできます。
    依存症は自分にとって人生とは何なのか正しく認識できていないために逃避に向かってしまうものということなのでしょう。
    エヴァは飲酒を止めて、暗殺という仕事に逃避していた。デュークの言う通り、質問がやめられないのは彼女の依存症としての症状のようです。サイモンが家族を大切にするために仕事に真剣であったのと対照的です。
    細かいビートの話になりますが、依存症の話として見ていくと、ディベートの間に家族とのBストーリーで母親からマイケルに会ったら自分を押し付けるなとエヴァの問題がつげられています。彼女は他人のために、それが自分のためにもなるわけですが、行動するよう学ばなければいけません。
    そうすると、MPはマイケルをギャンブルハウスで救出する、まやかしの勝利、他人のために行動する、ととらえることもできます。マイケルに驚異的な体術を怪しまれ、AとBストーリーが交差し、そのあと妹を無視した行動でマイケルに拒絶されフォールです。
    そうすると、ピンチ1は監視役にエヴァが襲われたところと見ることもできます。ここで裏切られたショックから依存症の兆候がでて、3人の食事に入って、結果、妹を怒らせ、マイケルをギャンブルに向かわせるポイントだからです。
    2幕前半としては休暇中の刺客の話として、後半のピンチ2デュークの死につながっていく、とまとめることができます。
    DNでエヴァは暗殺者にもなれず、飲酒を始めてしまい、自殺を図りますが、それを止めるのがサイモンです。つまり殺害されたデュークです。彼女に人生とはなにかを思い出させた。サイモンに最後の質問をしなかったのは聞くまでもないというのと、もう依存症としての殺人ではないということの表現だと感じました。
    カミーユは愛されなかったエヴァと重ねられ印象的でしたね。

  2. 名前:緋片 イルカ 投稿日:2022/10/13(木) 04:30:09 ID:4e85da1c4 返信

    作品の印象を「上中下」でいえば、演出は「中の下」、編集が頑張ってフォローをして「中」ぐらい、脚本は「下」です。設定だけは一生懸命考えた学生レベルの脚本という印象です。

    こういう作品はアークが通っていないので、細かいビートをとろうとすると迷いますが、アメリカ映画であれば、演出としてはビートらしいものをつけているので、とりあえずはそこを押さえることで、制作者が何をしたかったのかが見えてきます(ただしデス、バトル、ピンチなどは、そもそもハリウッドにないビートなので機能していないことが多い)。

    「カタリスト」:暗殺中に襲われる(サウジアラビア)(24分26%)

    「プロットポイント1」):休暇をとることを決める(ボストンに戻る)(30分32%)

    「ミッドポイント」:元恋人が妹にプロポーズしたと言う(57分61%)

    「フォール」:上司(デューク)が殺される(ように見える)(64分69%)

    「プロットポイント2」:敵ボス(サイモン)からの電話で上司(デューク)が殺されたと知る(73分78%)

    キャラクターアークがブレまくっているので、ビートがほとんど機能していませんが、僕ならこうとりますという例です。人によって解釈の分かれる作品です。解釈が分かれる作品というのは、テーマが多重に込められている場合と、ブレまくっている場合があり、この作品は明らかに後者です。ちなみに多重に込められている場合は、無限な解釈がある訳ではなく2つか3つぐらいでしょう。それ以上、こめるとうまく処理していても、観客に伝わるものが弱くなってしまいます。「面白いけど、そんなに詰め込まなくても~」という印象を与えてしまいます。だからこそ、テーマはしっかり絞って、構成とマッチさせて投げかける必要があるのです。

    スリーポインツとログラインは関連性を持ちます。雨森さんのログラインではなくエピソードを並べたあらすじ(プロットに近い)になってしまっています。
    「主人公が、(アクト2で)何をして、(アクト3で)どうなった」というログラインの役目を確認してください。
    アクト2の「何をして」の部分も、エピソードを並べるのではなく、いろいろあるエピソードを要約すると、どうなるか?と考えてください。

    たとえば、
    「アルコール依存症の女殺し屋が、休暇をとって8年振りに家族と交流しようとするがうまくいかず、殺し屋の世界に戻っていく」
    ぐらいシンプルで構いません。構造としてはメインプロットだけを拾えば構いません。
    その上で、この作品のフック(企画としてウリになるような要素)を付け足していけば良いのです。

    こういうログラインが作れると「休暇開始」がPP1、「休暇終了」がPP2と自然と決まります。

    PP2の「サイモンからの電話」が「休暇終了」に見えないところが構成がブレている証拠です。また、このログラインではアクションではなくドラマ寄りに見えるという懸念を持つかもしれません。

    あくまで制作者の作りたいジャンルは「アクション」でしょう。

    アクト2の「バトル」を分析してみてください。

    「家族とのシーン」と「狙われるシーン」の比重がどちらに置かれているか。

    アクト2に入ってすぐにしている行動も「母の見舞い」ですし、夜の公園で襲われるのは一回だけです。『逃亡者』『ボーン・アイデンティティ』などと比べれば違いが歴然です。

    この作品は「女殺し屋が、命を狙われて逃げていくが……」というログラインにはなりえません。

    そもそもアクション映画にしようという「企画」と、脚本の構成やテーマが噛み合っていないことがわかります(※構成は必然的にテーマを決めるのです)。

    失敗する原因が、役者や演出以前に「脚本」にあるのが明確です。

    もっと言えば、企画段階から「かっこいい女殺し屋のアクション」にしたいのか「殺し屋になった女性の苦悩」を描きたいのか定まっていないとも言えます。

    このように、構成を分析することで制作者の意図や問題点が浮かびあがってきます。

    批評や感想と、分析の大きな差はこの先です。

    雨森さんの「感想」に疑問に感じた点をしっかりと書かれているのは良いと思いました。

    分析で社交辞令の褒め言葉は不要です(特に目の前に作者がいるわけでもないプロの作品はハッキリ、客観的に書くべきだと思います)。

    良いと思ったところと、悪いと思ったところ、わからなかったところを「観客視点」で率直に感じられる能力は重要です。

    もう一歩先の分析では「悪いところ」の改善案、「良いところ」をより良くする改善案を探していきます。

    たとえば、この作品を「かっこいい女性殺し屋のアクション」にしたいのであれば、もっと組織のディテールやアクションの魅力シーンを作る方向に直していきます。

    アクト3の室内や橋の下のアクション、秒読みを待たずに撃つなど、クリシェばかりで、この主人公エヴァにしかないようなアクションが一つもありませんでした。

    それを付け加えていくだけで、新しいアクションになっていきます。

    『キングスマン』『ジョン・ウィック』といった作品では、そういったオリジナリティを出すことに成功しているので、どこかで見たようなアクションでありながら評価されます。

    あるいは「殺し屋になった女性の苦悩」をしっかりとドラマに描くのであれば、家族関係や依存症の「描写」をしっかり描くべきです。

    シーン描写も「説明セリフ・説明シーン」で書いたような初歩的な説明シーンばかりです(むしろ悪い参考例としては見本になりますが)。

    多すぎて指摘しきれませんが、一つだけ指摘しておきます。

    77分ぐらいギャンブルの女ボスに殴られながらの心情告白シーン。元恋人=妹の婚約者に一緒に逃げようと言った話に触れてから……

    (字幕)「初めて言うけど41人殺して金をもらった。そんな私なのに妹にした仕打ちでやっと分かった。自分がどれだけ冷酷か」

    (吹替)「初めて人に言うけど、仕事で41人殺したわ。それだけ殺したのに、妹の彼を奪おうとしてやっと分かった。自分がどれだけ嫌な人間か」

    「エヴァが初めて心情を吐露した」といういいシーンにしたいのであれば、こんなサブキャラに殴られながら言うような台詞ではありません(殴れる=追い詰められてという意図はありますが、やり方と殴っている相手がまずい)

    そもそもとして、主人公の気持ちなど、セリフではっきり言わずとも、シーンの行間から自然とにじみ出てくるように描くのが上質な描写です。

    裏を返せば、セリフで言わせなくてはならないのは、言わせて説明しないと伝わらないようなシーンばかり並んでいるからなのです。

    ちなみにカタリストが「24分26%」といういかにも1/4のところに置かれている理由はアクションを意識した編集の結果(あるいはビートの意義を理解していないので、これでPP1になると思ったか?)ですが「家族とのドラマ」にするのであれば、「父の死」などがカタリストとして機能してくるはずです。

    こういった、構成、描写、両方のレベルで「脚本が下」だという印象を持ちました。

    どんな作品でも、直す方向はいくらでもあります。それを見つけるために「分析する」という意識を持っていけると良いかと思います。

    僕ならどう直すか?を一案あげておきます。

    「父の死をきっかけに家族が不幸になっていく。エヴァは家族のために暗殺の仕事を抜けようとするが、許されず命を狙われることになる。家族を守るため、全財産を譲り、自分は暗殺の世界に戻っていく」とか。

    みなさんも感想に、こうすれば、面白くなったかもというアイデアを書き込んでみてください。(そういう能力が分析からの創作につながっていきます)。

    ※補足
    ・編集が頑張っていると思ったのはシーンにセリフだけ被せているシーン(紙芝居ですが)が前半に多く、おそらく説明台詞で会話しているシーンをカットしてテンポをムリヤリ速めたんだろうと思われるシーンがいくつかあったこと。BGMでつなぐことで、何かが起きそうなサスペンス感を煽っていること(悪くいえばBGMで誤魔化している)。女性や老人のアクションをうまくつないで見せてはいる(クリシェが多いですが)。

    ・エヴァが母とポーカーしながら語り合うシーンは、すごく良いシーンにできそうな気配を感じた。