アニメ『サマーゴースト』(三幕構成分析#164)

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※あらすじはリンク先でご覧下さい。

※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。

【ログライン】

生きづらさを覚えているトモヤが同じく生きることについて悩むアオイ、リョウとサマーゴーストに会いに行き、サマーゴーストの遺体を探していくうちに、3人とも自分のために生きることを選ぶ。

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「花火」
トモヤ、アオイ、リョウの3人が花火をしながら、久しぶりに会えたことを口にする。
トモヤのみ、アヤネの名を言い、OP。
この後はファイナルイメージに続く。
アヤネと関係が深かったトモヤのみ名前を呼び、会えるだけで嬉しいと話すリョウ。

CC「主人公のセットアップ」:「大人の期待を背負うトモヤ」
「ジャンルのセットアップ」)サマーゴースト探し

Catalyst「カタリスト」:「アヤネ登場」
サマーゴースト、アヤネが現れる。

Debate「ディベート」:「アオイの疑い」
アオイがグループチャッットでサマーゴーストを見たのは幻覚じゃないのかと話し、トモヤはひとりで確かめに行く。

Death「デス」:「アヤネと会う」
アヤネと話すことができ、幻覚じゃないとわかる。

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「魂だけになる」
幽霊の感覚を確かめさせるためにアヤネがトモヤを魂だけにする。
幽霊の世界の始まり。

Battle「バトル」:「絵」「イジメ」「余命」「体探し」
各々戦いを抱えている。

Pinch1「ピンチ1」:「魂で美術館」
絵が好きだが勉強のためにやめたことになっている。魂だけだから遠慮なく楽しむ。

MP「ミッドポイント」:「アヤネの死因」
サマーゴーストは自殺だと聞いていたトモヤだったが、本当は他殺だったと知る。

Fall start「フォール」:「体を探したいけど諦めた」
魂では遺体を触れない。だから諦めたと聞く。

Pinch2「ピンチ2」:「現実で美術館」
現実世界で美術館へ行く。母親にバレる。

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「協力を拒否される」
アヤネの体を一緒に探してもらえないか相談するが、リョウが拒否し店を出る。アオイはリョウを追いかける。

DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「リョウの後悔」
生きること出会ったことを後悔するリョウにアオイは意味があることと慰める。

BBビッグバトル:「スーツケース発見」
幽霊の世界でスーツケースが見つかり、現実世界のスーツケース場所がわかる。
掘り返している最中に死の世界に行ってしまう。

image2「ファイナルイメージ」:「花火」
死に触れたことで3人が自分のために生きているトモヤとアオイに、余命以上に生きたリョウが激励して消える。

エピローグ:
なし

【感想】

「好き」4「作品」3「脚本」3
大好きな乙一先生の脚本だということで気になっていたので分析してみました。
やっぱり好きな空気感と話で、好きは4点。
トモヤ、アオイ、リョウの背景や心理描写をぶつ切りで差し込んでくるので、少し物足りなさがあり作品、脚本は3点です。
繊細に少しずつ3人が変化しているのが感じられたのですが、もっと大胆に変化してもいいかも。
学生ってもっと精神面が大胆に変化して、それでいて対比のように虚しさを溜め込む気がするので……
きっと約40分じゃなくて、せめて1時間あったらもっともっとこの作品が好きだったと思います。

(雨森れに、2023.6.27)

イルカ視聴メモ:アニメ『サマーゴースト』(視聴メモ)

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