※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。
【ログライン】
白人至上主義の父親が息子に笑いかけた黒人をリンチ、その仕返しとして拉致され全身にタトゥーを入れられて帰宅するが、父親を黒人と勘違いした息子に射殺される。
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「息子の散髪」
日常の一コマ。子供が関係することだとわかる。
GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「射撃を教える」
銃を扱わせる。息子への教育が過激。
Premise「プレミス」:「ニガー」
息子に笑いかける黒人を罵り、挑発する。黒人差別用語。
want「主人公のセットアップ」:「タトゥー」「父親」
家族に愛を注ぐ父親の体には白人至上主義のタトゥー。
Catalyst「カタリスト」:「リンチ」
黒人家族が乗る車の前で死にかけるほどのリンチ。牛乳をかける。
Debate「ディベート」:「該当なし」
Death「デス」:「拉致」
拉致され、日常の崩壊。
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「倉庫」
黒人集団に倉庫につれていかれる。
服を脱がされ、髭を剃られ、薬を打たれる。
F&G「ファン&ゲーム」:「タトゥー」
元からあった白人至上主義のタトゥーを別の物にされる。10日間タトゥーを入れられている。
Battle「バトル」:「該当なし」
Pinch1/Sub1「ピンチ1」/「サブ1」:「該当なし」
MP「ミッドポイント」:「息子に撃たれる」
妻に自分の事を気付いてもらえた直後、息子に射殺される。
Reward「リワード」:「該当なし」
Fall start「フォール」:「該当なし」
Pinch2/Sub2「ピンチ2」/「サブ2」:「該当なし」
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「該当なし」
DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「該当なし」
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「該当なし」
Twist「ツイスト」:「該当なし」
Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「該当なし」
Epilog「エピローグ」:「該当なし」
Image2「ファイナルイメージ」:「該当なし」
【作品コンセプトや魅力】
作品名にあるように肌による差別がテーマで、色による人種差別やタトゥーの意味と使い方が考えさせられる作品。
親の教育がそのまま返っていくことや、負の連鎖についても、欧米に今も深く根付いている差別を感じた。
【問題点と改善案】
世界で公開するには父親のタトゥーの意味やOPのBGMにあるような「白人至上主義」が伝わらない部分がある。
少しでもセリフに忍ばせてくれるとわかりやすいかも。
【感想】
「好き」3「作品」4「脚本」5
一言で言うならば胸糞悪くなる気分を味わいました。(なので好きが低めです)
どこかに救いはあるのだろうかとハラハラしながら観たけど、ラストまで悲しいまま。
差別も親の教育も、根深いものだと改めて考えさせられました。
自分達だけの世界ならとても楽しそうで、日常に置いての明暗のバランスも現実味があった。
20分でこんなにメッセージ性のある映画があると思わなかった。
(雨森れに、2023.12/17)