作品:『独白するユニバーサル横メルカトル』(画像からAmazonへジャンプします)
※課題作はこの本に収録されている短編です。
mp3(1時間41分)
youtube版
「イルカとウマの文学村」のstand.fmにて公開録音の配信。
レジュメ
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補足情報
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■音声に出てきたものなど
『脚本の科学 認知と知覚のプロセスから理解する映画と脚本のしくみ』
『ダイナー 』
『画太郎先生ありがとう いつもおもしろい漫画を描いてくれて… 』
メンタープロット作品
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち (字幕版)』
バッドメンタープロット作品
『ウォール街 (字幕版)』
音声では言ってませんが、この作品もバッドメンタープロット作品
『ラストキング・オブ・スコットランド (字幕版)』
分析表
※音声内では、こういった分析表を手書きでつくる作業をしています。頁数などけっこう言い間違えています。参加者の方が参考になったとおっしゃってたので、今後もやるかもしれません。分析方法に興味がある方はどうぞご参加ください。
お知らせ
「読書会」 → 『貝に続く場所にて』石沢麻依
「リモート分析会」 → 『クワイエット・プレイス』
■編集後記
途中で質問を受けた「テーマと構成が一致していなければいけないか」という話で、ウディ・アレンの映画を思い出しました。表面的に起きてい惚れたはれたの安直なラブストーリーですが、そういったキャラクターたちの動きを、どこか高みから(あるいはスクリーンの外から)見つめる視点があって、それはセリフや構成の選び方には明らかに提示されています。表面的な部分しか受け取らない観客はラブストーリーにしか見ませんが、その視点から見られる人には全く別の物語に見えてきます。これは「解釈」の問題とも言えます。「解釈」というのは「トトロで実はさつきとメイが死んでいた」といった類いの何でもアリの説です(ちなみに宮崎駿作品が死んでいると見えるのは、非日常の世界を明確な三幕構成で描いているからです。非日常の世界は夢でも、ファンタジーでも、なんでも死後の世界という強引な解釈は可能です)。こういった、読み手の自由に任せる「解釈」と「分析」は違います。構成や、キャラクターのセリフ、映画では小道具やライティングにいたる細部まで読み取ったときに、作者が伝えようとしている(無意識的も含む)テーマを読み取るための作業が「分析」です。ウディ・アレンの映画は分析してみれば、安直ラブストーリーでないのは明らかです。音声内でも言いましたが、だから、きちんと「分析」しなくては意味がないのです。「分析」せずに、直感だけで言っているのは、プロットポイントといった用語を駆使していても、しょせん、個人の感想です。(2021/08/08)
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