※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。
【ログライン】
社会人になったリンは高校時代の仲間と再会し、キャンプ場をつくろうとするが、計画が白紙になり打つ手なしかと思われたが、新しい企画を出しキャンプ場を完成させる。
【フック/テーマ】
もし高校時代の仲間がキャンプ場をつくると言い出したら?
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「高校時代の5人」
キャンプをする5人の女子高生。なでしこ、リン、千明、犬子、齋藤。TVアニメシリーズからわかるように、5人はよく集まってキャンプをしていたのだ。
GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「ゆるキャンの雰囲気」
キャンプの様子が時間を使ってたっぷり描かれる。TVアニメシリーズの雰囲気そのままだ。
Premise/CQ「プレミス」/「セントラル・クエスチョン」:「またみんなでキャンプしたい」
冒頭シーンのなでしこの台詞「大人になってまたみんなで色んなキャンプやりたいな」
want「主人公のセットアップ」:「社会人になったリン」
OPのあと社会人になったリンの一日が紹介される。25歳くらいだろうか。名古屋の小さな出版社に勤めており、なでしこ達とは頻繁に連絡を取り合う仲のよう。
Catalyst「カタリスト」:「千明と再会」
仕事で名古屋に来ていた千明から飲みに誘われるリン。千明は山梨にUターン転職しており今は観光推進機構で再開発の計画を進めているらしい。土地の写真を見せてもらったリンは、キャンプ場として再開発できそうと何気なく言うと、千明は乗り気で山梨まで直行される。
Debate「ディベート」:「土地を見て回るリン」
数年前に閉鎖された施設。草が生い茂り、人の手が入っていないのがわかる。しかし自然に囲まれキャンプ場にはぴったりだ。千明に「キャンプ場をつくらないか」と誘われたリンだが、否定をしなかった。
Death「デス」:「なし」
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「キャンプ場つくり決定」
千明は他の4人にも話を持ちかけていた。久しぶりに集まる5人。5人全員の賛成が得られたところで、キャンプ場つくりが決定する。
F&G「ファン&ゲーム」:「キャンプ場つくり」
作業服に着替えた5人は草むしりから始める。なでしこはショベルカーの資格を取って手伝う。
Battle「バトル」:「現実的な課題をクリアしていく」
土地を再開発しキャンプ場をつくるには県庁の許可が必要だそうだ。県庁の委託先で働く千明の活躍によりこれをクリアする。また、大きな鳥かごがあり、撤去するかどうか悩むが、あった方がなじんでいるという理由から残すことを決定する。動物が食べ物を食い散らかす問題もタヌキだったというオチで解決した。順調にキャンプ場つくりは進んでいく。
Pinch1/Sub1「ピンチ1」/「サブ1」:「なし」
MP「ミッドポイント」:「テストキャンプ」
キャンプ場の整地が進み、水道も修繕したところで、5人はテストキャンプを行う。
Reward「リワード」:「なし」
Fall start「フォール」:「土器が発見される」
突如キャンプ場横の土地から土器の破片が発見され、調査が入るため計画が一旦ストップに。
Pinch2/Sub2「ピンチ2」/「サブ2」:「なし」
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「計画が白紙に」
土器が発見された場所として売り出していく企画が進み、5人のキャンプ場計画は白紙に戻されてしまう。
DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「打つ手なし」
解決の方法がなく、5人はどうすることもできない。長いダークナイト。
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「新しい企画」
「キャンプの楽しさを伝えることはできる」というなでしこの言葉に励まされたリン。まだできることはあると決意を固める。他のメンバーも同じ事を考えていたようで再び集まる5人。5人は話し合い、キャンプ場だけでなく、土器も見学できるレジャー施設にしてはどうかと企画を立てる。
Twist「ツイスト」:「新企画が通る」
再び県庁に掛け合う千明。レジャー施設の許可を得ることに成功。
Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「キャンプ客で賑わうキャンプ場」
レジャー施設が完成し、オープン初日。キャンプ場は賑わっており、みんな楽しそうだ。
Epilog「エピローグ」:「なし」
Image2「ファイナルイメージ」:「また集まろう」
次は大晦日に年越しキャンプをしようと提案するなでしこ。新たな予定に満足げなリン。
【作品コンセプトや魅力】
山梨の自然の風景が綺麗。話の魅力は、昔の仲間とまた集まって何かをする楽しさ。
【問題点と改善案】(ツイストアイデア)
TVアニメシリーズのゆるキャンの雰囲気がよく再現されていると思う。特に大きな問題点は見当たらなかった。
【感想】
「好き」5「作品」4「脚本」3
自然の風景が綺麗で見入ってしまった。キャンプ場をつくるために整地や施設の修繕を行うのだが、手作業で直していく過程がとても面白かった。また、昔の仲間と再会して共通の目的に取り組むという内容自体も良かった。
(石川、2024/03/08)