※あらすじはリンク先でご覧下さい。
※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。
※この分析は「ライターズルーム」メンバーによるものです。
【ログライン】
ナカタアツロウはサウナを訪れ、仲間と語り楽しむ。
【フック/テーマ】実在するサウナへの旅、サウナを楽しむ。
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「サウナとは」サウナの紹介と、その魅力を観客にも問いかける。
GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「旅」
Premise/CQ「プレミス」/「セントラル・クエスチョン」:「いいサウナに出会えるか」
want「主人公のセットアップ」:「なし」
Catalyst「カタリスト」:「ホームサウナに到着」ナカタイチロウがホームサウナの北欧に到着する。ロードムービー要素あり。
Debate「ディベート」:「サウナ仲間の紹介」サウナでであった仲間である偶然と蒸し男の紹介。3人の会話の中で主人公のセットアップも入る。
Death「デス」:「なし」
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「サウナでととのうという体験の始まり」ナカタがサウナにはまるきっかけとなった「ととのう」という体験をしたのは三年前の話。大きな映像はなくセリフのみではあるが、ストーリーが過去へ飛ぶトリガーともなる場所。
F&G「ファン&ゲーム」:「なし」
Battle「バトル」:「回想 子供時代のサウナへの恐怖」サウナに入る父親を待つ記憶。子供時代のナカタにとってサウナは大人だけが入れる禁断の場所であり、恐怖の場所だった。
MP「ミッドポイント」:「蒸しZに出会う」ある日銭湯にいたナカタは、父親に似た男性を見かける。タオルにZとはいっていたため蒸しZと名付ける。彼を師匠としてサウナのルールを学んでいくナカタ。
Reward「リワード」:「なし」
Fall start「フォール」:「蒸しZの真似をしてサウナのルールを覚える」ナカタは蒸しZの真似をすることでサウナのルールを覚えていく。二人は会話を交わすことはない。
Pinch2/Sub2「ピンチ2」/「サブ2」:「なし」
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「ととのうを初体験」蒸しZについてサウナにはいっていると、ある日初めてサウナでととのうという体験をするナカタ。
DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「なし」
BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「仲間とサ飯」ナカタはサウナ仲間とサ飯を食べる。会話から3人のキャラクターとサウナ愛がわかる。
Twist「ツイスト」:「なし」
Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「なぜサウナへ行くのか」ナカタはなぜみんながサウナを愛してサウナに行くのか、その自分なりの思いを語る。が、二人はいなくなっている。
Epilog「エピローグ」:「蒸しZとの再会を望むナカタ」ナカタはサウナの師匠である蒸しZとの再会を望む。もう一度会って、確かめたいことがあるからだ。主人公のWANTと思われる。シーズンものかつロードムービー要素もあるドラマのため、主人公のWANTはらラストで提示される。
Image2「ファイナルイメージ」:「泳げる水風呂」偶然が二人に問いかける。泳げる水風呂があるのを知っているかと。#2へのクリフハンガーにもなっている。
【作品コンセプトや魅力】
作品コンセプトはサウナロードムービーで、実在するサウナを主人公を通して体験できることが魅力。シリーズものだがドラマ内に大きなストーリーの緩急がないことが特徴の一つであり、それが大きな魅力にもなっている。実際にドラマだけでも2シリーズ、特別番組も4本作成されている。
【問題点と改善案】(ツイストアイデア)
主人公に女性の仲間がいないことが問題点と改善点であるとは思うが、逆にそれがこのドラマの特徴ともなっている。男性のみが描かれることでどこかドラマの中に非日常感が生まれているし、女性の登場する回もシリーズの中にはあるので、大きく改善はしなくても良いのではないかと個人的には考える。
【感想】
「好き」5「作品」4「脚本」3
好きな作品だったので、分析を通して新たな視点で作品を知ることができた。
このようなタイプの作品は主人公がある種の体験や旅をし、その経験を語る孤独なシーンと仲間と楽しく過ごす集合シーンがあることでその差異を楽しむ作品なのかもしれない。もちろん実在施設を訪れることでロードムービーやガイドマップ的な楽しさもある。ストーリー上大きく落ちるシーンもなく、気楽に見られるという意味ではYouTubeのVlogなどに少し似ているのではないかと感じた。
(月三、2024/04/13)