映画『第10客室の女』(三幕構成分析#253)

https://www.netflix.com/title/81222804

※あらすじはリンク先でご覧下さい。

※分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

【ログライン】

依頼を受けてクルーズ旅行に参加した記者ローラが、海に女が落ちたのを目撃するが、そんな女は存在しないとされ、他の乗客から不興を買いながらも真相を追い、落ちた女が依頼主のアンネであり、その夫が保険金目当てに動いたことを掴んで、陰謀を白日の下に晒す。
【フック/テーマ】
存在しない女の殺人事件/証明、疑心

【ビートシート】

Image1「オープニングイメージ」:「該当なし」

GenreSet「ジャンルのセットアップ」:「招待メール」
クルーズ船(密室)で何かが起こることを示唆。サスペンス、ミステリーのセットアップ要素。
Premise/CQ「プレミス」/「セントラル・クエスチョン」:「」
海に落ちた女は誰なのか。存在を証明できるか。

want「主人公のセットアップ」:「記者」
賞を取ったことがある記者。ジャーナリズムに燃えている。そのため何か事情がありそうなチャリティクルーズ旅行への同行依頼を受けた。
しかし、過去に目の前で取材対象が死んでしまったことがある。トラウマになっている。

Catalyst「カタリスト」:「隣室の口論と物音」
悪夢により寝つきが悪かったローラは、隣室の物音で目覚める。様子を伺っていると、女が海に落ちた。
あきらかな事件。メインストーリーへのきっかけ。

Debate「ディベート」:「10号室は使われていない」
落ちた女はローラの妄想とされる。

Death「デス」:「捜索解除」

PP1「プロットポイント1(PP1)」:「女を探す」
落ちた女が存在すると信じ、真相を追い始める。真相を掴むための旅が始まる。

F&G「ファン&ゲーム」:「証拠集め」
落ちた女に関連するものを集める。

Battle「バトル」:「犯人側からのアクション」
証拠を集めている最中に犯人側からのアクションがある。

MP「ミッドポイント」:「命を狙われる」
証拠集めとバトルを積み上げた結果、命を狙われる。

Fall start「フォール」:「証拠品が消える」

PP2(AisL)「プロットポイント2」:「落ちた女は依頼主」
アンネのフリをしたキャリーに監禁される。アンネが海に落ちた女だと知る。
真相を掴み、旅が一旦終わる。

BB(TP2)「ビッグバトル(スタート)」:「アンネ夫の計画を邪魔するため動き出す」
アンネのスピーチ原稿を手に入れる。

Twist「ツイスト」:「チェイス」
医者とSPに見つかり、追いかけっこに。結果ベンが死ぬ。

Big Finish「ビッグフィニッシュ」:「アンネ夫確保」
秘書の力添えもあり、計画を暴露、そして身柄を確保するに至る。

Epilog「エピローグ」:「記事」
ローラはクルーズで起こったことを記事にする。

Image2「ファイナルイメージ」:「該当なし」

【作品コンセプトや魅力】

小説原作、密室ミステリー、心理的スリラー、遺産問題、白血病、チャリティクルーズ、病気に伴う財団設立、サイモン・ストーン監督、Netflix独占配信、キーラ・ナトレイ主演、ガイ・ピアース、デビッド・アヤラ、ググ・バサ=ロー、カヤ・スコデラーリオ、リーサ・ローベン・コングスリ

【問題点と改善案】(ツイストアイデア)

トラウマの設定が活かしきれていないように思う。なくても話が通じるので、いっそのこと削ってしまうか、しっかり描いてローラの人間性を魅力的にしたほうがいいと感じた。

【感想】

「好き」3「作品」3「脚本」2
真相に近づいていくストーリーとしては真新しい部分がなく、予想できてしまったのが残念でした。
ローラのトラウマやジャーナリズムの部分においても描けておらず、設定として宙に浮いているように思えます。なので少々アクト1が長く感じました(実際34%と長めです)
個人的にこの作品の面白さはアクト3にあると思うので、船から脱出、秘書との接触、そのあたりを具体的に映像で見たかったです。

(雨森れに、2025/11/27)

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