ドラマ『ブラック・ミラー』シーズン1(三幕構成分析#79)

分析の都合上、結末までの内容を含みますのでご注意ください。

上級編の内容を含みますが解説はしません。

1 ”国歌” ”The National Anthem”

監督:Otto Bathurst
脚本:Charlie Brooker
放送:2011年12月4日
キャスト: ロリー・キニア、リンジー・ダンカン

●スリーポインツ
「カタリスト」:「寝室で電話を受ける」(1分2%)
PP1:「事件のリアクション+捜査開始」(8分19%)
MP:「指を切る映像公開」(23分53%)
PP2:「要求を受け入れる」(31分72%)
「キャラクターのセットアップ」弱い=首相のキャラクターが常識的レベル以上に描かれていない。

●ヴォルテクス(RP2-DU型)
デス:犯人からの要求
PP1:犯人捜査開始
MP:要求を受け入れる
フォール:王妃解放

2 ”1500万メリット” ”Fifteen Million Merits”

監督:Euros Lyn
脚本:Charlie Brooker、Kanak Huq
放送:2011年12月11日
キャスト: ダニエル・カルーヤ、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、ルパート・エヴェレット

●スリーポインツ
「カタリスト」:「トイレで歌を聴く」(49分22%)
PP1:「エントリーチケットを買ってやる」(37分42%)
MP:「歌が評価される」(34分57%)
PP2:「再びチケットを買う」(47分78%)

●ヴォルテクス(RP3-UDU型)
スリーポインツと同。

3 ”人生の軌跡のすべて” ”The Entire History of You”

監督:Brian Welsh
脚本:Jesse Armstrong
放送:2011年12月18日
キャスト: トビー・ケベル、ジョディ・ウィテカー

●スリーポインツ
「カタリスト」:「パーティーで妻と浮気相手を見る」(6分13%)
PP1:「妻に浮気相手の質問(捜査開始)」(15分32%)
MP:「妻が部屋から出ていく(疑惑MAX)」(30分63%)
フォール:「浮気相手の家へ(31分65%)」)
PP2:「浮気を確信」(36分76%)

●ヴォルテクス(RP2-UD型)
PP1:浮気捜査開始
MP:浮気確信
フォール:妻と分かれて装置を抉り出す

総評

「カタリスト」と「PP1」の機能を履き違えているような構成が目立つ。2話は「カタリスト」自体が遅すぎる。3話はセットアップに失敗している印象。浮気調査以前にトップシーンがカタリスト的で別プロットのエンジンが動き出しているように見えるため、本来のカタリストが見えづらい。
とはいえ、いずれも全体の尺が短いので誤魔化しが効いているし、変則的な構成に見える要因にもなっている。2話は好きな作品だが、せっかく60分もあるので、もう少しキャラクターを描くことで、ラストのセリフや決断もより効果的にできたはずと考えると、もったいなく見える。

緋片イルカ 2022.10.23

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