※この分析は「脚本講習」の参加者によるものです。
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【ログライン】
カーリー⇒自分が結婚を考えていた男(マーク)の愛人だったと知ったカーリーはマークから離れる決断をする。しかし、マークの妻のケイトから執着され、次第に打ち解け仲良くなる。そして、マークへの復讐をケイトに頼まれ、アンバー(マークの2人目の浮気相手)も含めた三人で協力し、復讐を実行する話。
ケイト⇒信じていた夫(マーク)に裏切られたケイトは、第一愛人のカーリーと第二愛人のアンバーと仲良くなり、2人と協力してマークへ復讐する話。
【ビートシート】
Image1「オープニングイメージ」:「カーリーとマークのデートシーン」2人のデートシーンがいくつか出てきます。
CC「主人公のセットアップ」:「弁護士事務所に出社」出社するシーンです。助手とのやり取りでマークとの結婚を考えていることが分かります。
(「ジャンルのセットアップ」)
Catalyst「カタリスト」:「マークの自宅へ行く」父親にマークとの喧嘩を伝えると自宅へ行くよう言われ、押しかけるところです。ケイトと出会うという意味でカタリストだと考えました。
Death「デス」:「マークに妻がいた」玄関に出てきたのが家政婦だと思っていたら、奥さんだったというシーンです。結婚したいと思っていた男に妻がいたら、どん底…デスだと考えました。ただ、PP1に入るのを決めるデスとは違うのかな…と思います。(ディベートとデスが逆になってしまったので、違うかもしれません)
Debate「ディベート」:「ケイトを追い返そうとする」ケイトと距離を取りたいカーリーと話したいケイトとのやり取りです。家に招き入れる部分をPP1と考えたので、その前の悩んでいるシーンはディベートと考えました。
PP1「プロットポイント1(PP1)」:「ケイトを家に入れる」ケイトと仲良くなることから復讐へつながるので、PP1と考えました。
Battle「バトル」:「ケイトとの尾行」「マークへの復讐」ケイトと一緒にマークの尾行をして、第二の愛人を見つける部分とマークへの復讐部分がバトルだと考えました。
Pinch1「ピンチ1」:「」
MP「ミッドポイント」:「自分が悪く言われていたと知る」MPは正直悩みました。カーリーで考えるとよく分からなかったので、MPはケイトが踏んだと考えて、第二の愛人アンバーから、マークが自分(ケイト)を悪く言っていたと聞かされるシーンにしました。ケイトを中心に考えると、ここまでは落ちていくアークでこのシーンで落ちきるので、MPとしました。
Fall start「フォール」:「3人で協力して復讐することを決める」ケイトのマークへ復讐したいという発言から、3人で協力して復讐することが決まるシーン。ケイトのアークで(上がっていく)フォールが始まると考えました。
Pinch2「ピンチ2」:「」
PP2(AisL)「プロットポイント2」:「結婚指輪を捨てる」割合としては遅いのですが、この前のシーンで「私たちの旅は終わりね」という発言もあり、第二幕が終わったと考えました。また、ケイトで考えると、それまではマークとの関係を悩んでいましたが、結婚指輪を捨て次のステージへ進んでいくと感じたので、PP2の始まりとしました。
DN「ダーク・ナイト・オブ・ザ・ソウル」:「」
BBビッグバトル:「マークの詐欺を暴く」マークを懲らしめる一番大きな復讐です。
image2「ファイナルイメージ」:「ケイトの弟と付き合い妊娠(カーリー)・仕事を始める(ケイト)」
エピローグ:
【感想】
ケイト役のレスリー・マンが最高に面白い映画でした。キャメロン主演と書いてあったので、カーリーでビートを取っていましたが、ケイトで取った方がスムーズだったかなと書いていて思いました。(現にMPからはケイトで考えてしまいました。ブレてしまったかもしれません)
まだバディもののビートは難しいので練習していきたいと思いました。
(米俵、2022.10.2)
ご指摘の通りケイトの素直で調子はずれの言動が面白く、感情移入させるラブコメ復讐劇でした。ビートもケイトのキャラクターアークに影響される部分が大きかったですね。
細かいビートについては復讐劇のプロットとして捉えていくと、カタリストが9分たったところのマークの突然のキャンセル。ディベートがそこからデスのケイトがりつけられたとすねて帰りそうになるところまで。そしてPP1でケイトを家に入れる。ピンチ1で別の愛人の電話を聞き、MPでアンバーと出会い、フォールがマークがケイトを悪者扱いしていたと知るところ。ピンチ2で父親から隠し口座の話を聞き、defeatでケイトがマークとよりを戻しそうなる。PP2は82分たったところの復讐が一度とん挫するカーリーとケイトの絶交、DNはそこからカーリーとフィンの食事、ケイトとマークのサインのやりとり、そしてTP2がカーリーがケイトのサインを見てもう一度復讐を決意するところ。Prepareがそこから結婚指輪を投げ、銀行に行くまで、そしてstartで弁護士事務所にマークを呼び出す。twistはあえていうならマークがケイトのサインで脅すところ。というのもあるかと思いました。